春の香り | あいとゆうきのほんや(本屋)

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ぶり大根

 
ぶり大根を作ろう
思い立ったのは今朝のこと

仕事帰りに食品売場をのぞくといつも
ぶりやら、鮭やら、はまちやら、
身を削いだ後の「あら」が
隅っこのほうでつつましく、並んでいます

安いけど、脂のってて、うまいんだぞ~
っていうのは、貧しい一人暮らしの遠吠えってやつですが、
でもうまいことに変わりはないので、
買ってきては、冷凍しているのです

料理は面倒
でも冷蔵庫の中も綺麗にしないといけません

卵、チーズ、しょうが、レモン、
大根、たけのこ、万願寺唐辛子、こんにゃく、かぼちゃ
なんだ…このカオス

それらの共通項をあぶりだしていく
…と閃いたのが
ぶり大根!

大根とこんにゃく、しょうがを使って、
ぶりぶり美味しくいただいてしまいましょう
妙案の訪れに、我ながら、名探偵ホームズの気分です

いつも手探りですが、今日はちゃんと基本を
覚えることにしました
クックパッドで作り方を検索

ザクザク、グツグツ、
ボッボッ、グワァ

30分くらいすると出来上がりました
ちゃんと奥までしみてます

はふはふ
し・あ・わ・せ~♪

醤油うすめだけど、しょうがが効いていて、
舌がしっかりと味を感知しております

そのとき、新学期が始まったばかりの
あわ~い、わくわく感がわいてきました

10月も半ば
こんな中途半端な時期に、なぜ?

この気持ちの発生源を探るべく、
周囲を見渡します
特に変わったことはなし

気を取り直して、もう一度、
ぶり大根を一口

ふわ~
また蘇るあの感覚

ん~
かじった大根を見てみると
その上に、おろししょうがが、ちょこん

犯人は…あなたね

ここ兵庫県南部地方では
春に「いかなご」を炊く習慣があります

いかなごのくぎ煮

 
そう、一般に言う、くぎ煮というものです
そのときに、いかなごを華麗に変身させるのが、
醤油!だけでなく、黄金糖であり、しょうがなのです

しょうが=いかなご=春
この図式が頭の中にしみこんでいるのでしょう

少し肌寒い秋の朝、
新しい季節を感じられる鼻孔のマジック
人それぞれ、持っている記憶は違うから、
かかるマジックも多種多様

あなたの想うあの人が、わくわくする香りは
どんなでしょう?
秋の夜長、フリースタイルに語り合ってみてください