こんなもんじゃないぜ | あいとゆうきのほんや(本屋)

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書店業に就いている私にしましては、

ア〇ゾンさんは最大の商売敵であると

勝手にライバル視しています




しかし私も利用させていただいているのは事実

「安い、早い」

その利便性には太刀打ちできない強みがあります




だからといって、ここで引き下がっては

書店員魂が廃るといいますか、

書店の利点を考えていたところ、

「偶然の出会い」ということに目を付けました




表紙買いという言葉があるように

ぷらぷらと何を見るでもなく書店を彷徨っていて、

表紙に魅かれ、全く読んだことのない作家の

作品を読んだことはないでしょうか?




好きな人の作品だけでなく、

全く知らなかった人の作品も発見できる

それが視野の拡大にもつながる

これを「偶然の出会い」または

「運命の出会い」と名付けているのです




そんな大義を勝手につけてみました

これも書店愛がなす業




しかしア〇ゾンさんの便利な関連検索のおかげで

星野源さん主演の「去年ルノアールで」シリーズを知り、

衝動買いしたのも事実

興味のあるトピックに関する検索能力はピカイチだ




しかも書店にはこんな利点がありますなんて

アピールしようものなら、

それをカバーするシステムを

ア〇ゾンさんは構築しそうだ




それなら私たち、書店員がウェブシステム以上に

進化しようではないか

なんせ人間は魚から大きく変革した生物ではないか




「この本ありますか?」

と質問してくださるものなら、

「この作家さんはこんな作品も書いてまして、

しかも旦那さんはこれまた有名作家の〇〇氏で

このような作品もあります

ちなみにこの作家さんの趣味は

カーヴィーダンスらしくて、今年になって

8キロの減量に成功したそうで、

もうすぐその体験記が出版されますよ」

等々と情報の付加価値を付けるなんてどうだろう




我ながらグッドアイディア♪

しかし人間の一番のネックは「興味の有無」である

興味があればいくらでも情報を吸収できるが、

興味がなければ、名前すら知らないこともある

だからある作家のネタは豊富だが、

別の作家のことは知らなかったなんてことも




いや、この言い訳こそが

人間の一番のネックかもしれない




四の五の言わずにやろうぜ!

私というニンゲンよ