小ネタ 現金大国ニッポン | 秋山のブログ

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連休からまた勉強中である。「内生的貨幣供給理論の再構築」という著書を読んでいる。これに関しては後日考察するとして、しばらく小ネタで繋ごうと思う。

 

 

 


 

日経BPを読んでいたら、日本のGDPに対する現金流通量が圧倒的に高いという記事が出ていた。執筆者の日本の現状に対する問題意識は賛同できないが、ここに着目したのはたいへんよいと思う。コメント欄を見れば多種多様な意見が出ていることで分かるように、いろいろな視点で考察することができる。

 

クレジットカードの問題点は、高すぎる手数料の問題だろう。買う方の国民からは見えにくいが、売る方の企業等はかなり高い手数料を取られている。もしキャッシュレスが進み、皆が利用せざるを得ない環境になってくれば(大幅に手数料が下がらなければ)、景気を悪化させる要因となるだろう。何故ならばこの手数料は、モノの売買という実体経済における貨幣の循環から貨幣を抜き取っていくものだからだ。消費税による景気の悪化と全く同じ構造である。

 

このような高い手数料を可能にしているのが、クレジットカード業界の他業種に対する優位性(金融業のそれに似ている)と、参入する敷居が高いことによる独占性である。市場機能が上手く働いていないのであるから、日本において医療でおこなわれているように、法や制度による調整が本来必要であろう。