ステグリッツ教授はかく語りき(大衆の認識) | 秋山のブログ

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ニュースではロムニー候補が支持率を上げているらしい。共和党の財力にものをいわせたコマーシャル作戦に関してNHKが報道していた。勉強してそれなりにわかってくると、何て馬鹿なことを言っているのだろうとさえ思えるが、振り返ってみれば「官から民へ」が連呼されていた時、十分突っ込まなかった自分は偉そうなことは言えない。

P244
『この”思想の戦い”には(より一般的な宣伝広告と同じように)ふたつの目的がある。すでに心からその思想を信じている人々を結集することと、まだ決めかねている人々を説得することだ。。。(中略)。。。無党派層を説き伏せるには、長くてまわりくどい話より、単純でねじ曲げられた話を、たいていは繰り返し話すほうが効果を発揮する。感情に訴えるほうが理性に訴えるよりも効果的な場合が多い。広告業者はメッセージを大衆受けする六〇秒の広告に凝縮するのがうまい―理性に裏打ちされているように思える感情的な広告に。』
P238
『国内や世界を旅すると、特定の思想―政府は必然的に非効率的だとか、政府が不況を引き起こしたとか、地球温暖化は捏造だとか―が一般通念になっているところもあれば、それとは正反対の思想が”真実”であると受け取られているところもある。ほとんどの個人はその証拠を自分で検証したりはしない。時間があったとしても、地球温暖化にかんする証拠を評価する能力をそなえている人はほとんどいないからだ。しかし、自分たちが会話を交わし、信頼している他人が同じ信念を持っていれば、自分たちは正しいという確信が強まるだろう。』

仕事柄毎日論文を読んで検証をおこなっている。多くの仲間が経済学に興味を持って勉強をしているが、適材だろうとも思う。