インフレと期待 | 秋山のブログ

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期待とインフレに関しては以前も2回ほど書いている。
これこれ である。また少し違った角度から。

期待インフレ率でぐぐると、将来値上がりすると思っていたら今すぐ買う。買う人間が増えるので物価があがるという説明がある。
しかしこれはおかしい。早いか遅いかの問題であるならば、ある程度の期間における総需要は同じである。需要増が物価を押し上げることが正しいとしても、平均すれば価格が違うことはない。
また、消費税増税やエコカー減税など確実な価格上昇前の駆け込み需要が物価を上げていないことを見れば、成り立たないことは確実だろう。このあたりはいつも見かける、経済学における需要と供給の法則 の超過大評価というやつだろう。

もちろん皆が上がると思えば上がり易い。同業であれ他業であれ周りも上げると思っていれば、上げたいと思った時に上げることは容易だ。逆に、極端な供給不足であっても、価格を決める人間が上げようと思わなければ価格は上がらない。以前も書いたように全ては人間の心理である。

そういう視点で見ると、ハイパーインフレの理由は簡単である。
日銀引受でハイパーインフレがおこることを数式で証明しようとした経済学者もいるが、全く見当外れである。(数式も前提、仮定が無茶でもともと話にならないが)