わが身が第一 | みつはしちかこオフィシャルブログ「小さな恋のダイアリー」Powered by Ameba

 

私の友人が骨折した。
エスカレーターから降りるとき、振り返って下で見送ってくれている別の友人に手を振った。一瞬、足元がお留守になり、エスカレーターの吸い込み口に突っかかって転倒し、足の骨を折った。
大事には至らなかったけど、何か月も足にコルセットを巻いて、大変だったとか。

それを聞いて、以後、私は人と別れるとき、振り向かないようにしている。
また、友人たちにもこのことを話して、「別れ際は決して振り向かないように、私も振り向かないから」と言っている。

ま、女性の多くは、明日会う人にも、別れるときは長々と別れを惜しむんですよね。振り返って、相手の姿が消えるまでペコペコおじぎをし合って。
あれは丁寧で美しい習慣のように思われますが、とても危ないのです。足元がお留守になるし、他の人の邪魔にもなるし、迷惑で危険な行為なのです。

「そういうことで、別れるときはお互い振り向いちゃだめよ」と、私はあちこちで念を入れて言い含めているのです。
別れるときはパッといさぎよく、あとはわが道をスタスタと行きましょう。


また、別の友人Uさんは腰椎骨折で胸にコルセットをして、1年間も痛くて不自由な暮らしを強いられていたそうな。
Uさんは、一緒に並んで歩いていた近所の人が転びかけ、とっさに手を差し伸べて二人一緒に転倒してしまった、ということ。
助けたUさんが下になって倒れてしまったので、Uさんは腰の骨を折り、転んだ隣人は無事だったとのこと。

Uさんはとても優しく世話好きな人で、倒れかけている隣人をとっさに助けようとしたのでしょう。
でも私だって、隣の人が転んだら、とっさに手を差し出すだろうと思いますが。

年をとったらわが身第一と、非情になりましょう。まず自分が転ばないように気をつけることですね。
このごろ友人との電話を切るときは、「お互い風邪をひかないように、転ばないようにね」と言い合うようになりました。