アツ、アツ、アツ、夏は暑いのが当たり前だけど、今年はまた特別暑い!
でも夏は暑いほうがいい。冷夏なんて何だか気持ち悪い。
スイカもソーメンもかき氷も、熱い最中に食べるからたまらなくおいしいんだよね。
昔、スイカは丸ごと1個買って井戸で冷やして、八つ切りに切ったのよ。お父さんがね、6人の子どもがかたずをのんで見守っている中、公平に切り分けたのよ。
スパーッと2つに切ると、すぐに当たりかはずれかわかった。
タネが白っぽくて赤色が薄いのはまだ。赤いけど崩れ落ちそーなのは熟しすぎ。おいしいのは、スッと包丁の刃を入れただけで自然とパスッと2つに切れて、皮が薄くて真っ赤なの。
「おーっ」と歓声が上がる。
今はもうみんな切り分けてあって、一様にきれいな赤色をしたのが売っているね。それも冷やしてあるからすぐ食べられる。
そういうのが当たり前になってしまった。昔は夏しか食べられないものが沢山あったけど――ナスやキューリやトマト、スイカ…。
でも、今でも夏しか出回らないものがあるね。代表格として枝豆。
一人暮らしだから、一袋を2、3回に分けて食べればいいのだけど、いつも1回で食べてしまってゴハンが食べられない。
枝豆にはビール、アサヒスーパードライ250ml、愛用のコップに2杯。泡を丁度よく盛り上げて、枝豆をつまみながらクイーッ、クイーッ。
一人で飲むビールもおいしい。えーと、ビールをおいしいというのはちょっと合わないね。やっぱりビールは「うまいッ」と言わなくっちゃ。