黒澤映画は監督が良いのか、俳優が良いのかよくわからなくなる。 でも最終的には配役する監督なんだろうけど、今回の映画でお爺さんとして出てくる”左ぼくぜん”ほどハマリ役はないように思えた。 別の映画だけど舞台裏のエピソードも面白かった。 台本では泣くべきシーンを左は笑ったそう。 間違えている訳ではなくて本人がここは笑うべきと譲らない。 数回の取り直しにも監督の怒号も負けない。 最終的にはそのシーンはカットされたらしい。


そういう反骨精神なり気概のある俳優だからこそできる演技。 


”お爺さん、良い人だねー。”

と言われて、

”とんでもねえ、いやーこれでも丸くなったんだよ、尖った石ころが川の流れに揉まれて丸くなるようにね”


もちろん台本に書いてあるセリフなんだけど、薄っぺらい俳優が語るのと違って説得力がある、心に響くんですよね。 映画は監督一人のものでもない、脚本、カメラそして俳優なりチームワーク。 取り仕切る監督の功績という言えばそれまでなんだけど、昔の映画ってみんなそれぞれが職人気質を持っていて丁寧に創っていたと思う。 車や電化製品みたいに時代が進化すればもっと良いものができる訳ではない。 


そんな訳で最近古い邦画にハマっております。


昨晩、シカゴ近郊のラビ二ア音楽祭のJohn Legendのコンサートへ行ってきました。 前々から力入れて行ってきた訳ではなくて、実は前日の夜にウエッブサイトでチケットを衝動買いしたもの。 人気のコンサートでわざわざ追加公演したくらいなのに、何故かステージから2番目の正面席が二つ空いてる!! これは運命もしくはW ブッキング?に違いないとか、当日まで半信半疑。


ラビニア着いたらこれがまた凄い人!!Lawnチケット(といって芝生の上でピクニックしながら見る観客)も完売したらしい。 そこで指定の席行ってみるとステージが目の前、コンサートでこんなに近くに座ったのは初めて。 広い会場で値段は全て一緒ならなるべく前が良いけどこれは出来過ぎ!やっぱり運命だった。


前座から始まってその大音響に萎縮しながらも、India Arieのステージも凄く良かった。 ギターにフルートと多才だし、歌唱力も抜群、何よりも人を引き込むオーラがある。 もっとメジャーになっても良いのにと思ってしまった。


さて、メインのJohn Legend (まさにレジェンド)。 お恥ずかしながら正直前夜までその存在すら知らなかった自分。 R&B シンガーといえばマービンゲイとかそういうクラシックなイメージの中、そんなジャンルの枠を超えたアーティストですねー。 あまりリキの入っていない軽いタッチで歌うのかと思えば、ロックコンサートさながら大熱唱。 決してハンサムとは言えないけど、歌いだすとセクシーカリスマ全開。 我ながら女性ファンに囲まれ少しタジタジしながら盛り上がっておりました。 


john_legend


とまあ、タラタラ書きましたが、こんな近くで歌うのを見て圧倒されたのもあって、歌えることって素晴らしいなという気持ち。 音楽ジャンルに限らず長年聴いているけど、CDとか流していて歌声は楽器の類いのように聞き流していたように思えてきた。 でも人の歌声って楽器やシンセみたいに忠実でもないけど、それが人間臭くってまた良い。


Ordinary People


We are just oridinary people. We do not know which way to go. So this time take it slow, ohh, oh.......


コンサート堪能した分、帰りの雨の中でのシャトルバス待ち1時間はおまけとして最高の夜でした。

歳ばれますけど、スリラーにチャーリーエンジェル、スターウォーズとズ憧れのアメリカ全盛期という時代でした。 ここで一気に消え去ったそんな感じでちょっと感傷的です。。。 最期はどちらもあまりパッとしなかったけど、一つの時代を築き上げた人達に敬意。