さて午後からも「KUWAKENさんのＧＰＺ９００Ｒ」で～す！
はじめに言っておきますが長いです！
さらにオーナーさんの為にも、
同じように中古車を購入した方にも参考になればと赤裸々に語りたいと思います。
これは粗捜しでも批判でもありません！
ただ僕なりに警鐘を鳴らす事が出来ればと思います！
皆さんご自分のバイクを今一度確認して見て下さい！
午前中のブログによってお分かりのように、
午後の最初の仕事は予定外のフロントフォークのオーバーホールです！
今回のように突発的なオーバーホールに対応できるように、
お客様すべての車種のフォーク、キャリパー、エンジンガスケットセットは常に在庫して居ります！
どんと来いです！
先ず初めに言っておきますが、フロントフォークは２本で一組です！
右側のフォークを分解します！
このフォークオイルの色をお忘れなく！
分解した部品は洗浄し乾燥させてから組み立てます！
オイルシールは慎重に～！
こんな工具でオイルシールを打ち込みます！
意外と盲点はこいつ↓です！
水と熱に強いシリコングリスを塗って組み付けます！
このスナップリングが錆びてシールを破る事が多いんです！
ニンジャの場合ある程度のデーターを持っていますのでブレンドして使います
油面を変更するのはおすすめ出来ません！
よっぽど足回りの条件が変わった時は良いですが、
基本的には通常粘度調整で大丈夫～！
油面はサービスマニュアル通りの１１０ｍｍ
続いて左側のフォークを分解します！
出てきたオイルは右側と違ってピンク！
つまり左右でオイルの銘柄と粘度が明らかに違うんです！
つまり左右でオーバーホール時期が違うのと、
オーバーホールした業者が違うという事です！
先ほども言いましたがフロントフォークは２本で一組なんです！
何とも恐ろしい状態です！
左も分解洗浄後、
乾燥させてから組み立てます！
そして完成～！
車体に取り付けます！
アクスルシャフトを通しているのにもちゃんと意味があるんですよ～！
これでようやく今回のメイン作業のブレーキチューンが出来ます！
ゼファー１１００の３１０パイディスクを使ってブレンボ４Ｐキャリパーに変更です！
ディスクも程よく大きくなり制動力アップ～！
ブレーキホースはピッタリに製作します！
数あるフィッティングの中から理想的なフィッティングを選びます！
最近はこの純正の分岐アダプターを積極的に使います！
さすが純正すばらしい～！
無駄が無い！
引き取りの段階からスロットルに違和感がありましたので、
ちょっと分解してみると～！
こんなワイヤーのかけ方見たことが無い！
どうりでインナーパイプのストッパーが無いはずだ！
キチンと付け直し、
軽くて節度のあるスロットル操作が出来るようになりました～！
次はオイルクーラーのオイル漏れを直す為にオイルを抜き取ります！
これ見て！
よ～く見て！
いったい何回再使用すればこんなに食い込むほど潰れるんだぁ～？
しかも前側のドレンワッシャーは潰れていない！
比べてみるとこんな感じ～！
この意味が分かりますか～？
ＧＰＺ９００ＲやＺＸ－１０、ゼファー１１００等オイルパンにはドレンが２ヵ所あります！
カワサキ乗りなら、
みんな知ってますよねぇ～
このドレンワッシャの状況から見れば、
取り外しの簡単なオイルパン後ろ側のドレンからしか、
オイル交換をしていなかったという事です！
両方から抜いていたらたとえトルクレンチで締めてなくても、
２枚のドレンワッシャの潰れ具合は同じはず！
せっかくの新油も古いオイルと混ざり合っていたという事ですね～！
機械は正直です！
前オーナーさんは前側のドレンの存在を知らなかったんでしょうか？
そしてオイル漏れの原因と思われる、
オイルホース取り付け部分のガスケット交換します！
バンジョウボルトを外してみると～
出た～！
確信犯だね！
ガスケットの再使用する際に液体ガスケットをベッタリ！
新品ガスケットを持ってないなら
イジルな～～～～～～！
ゴメン！ゴメン！
ついつい感情的になっちゃったよ～！
これでようやくオイル交換が出来ます！
とにかく一手間二手間余計にかかるぜぇ～！
オイルは５１００！
を入れかけてしまった～！
「ＫＵＷＡＫＥＮさん」に確認した所「３００Ｖだよ～！」って
よかったぁ～間に合いました～！
なんだかんだ色々予定外の出来事が有り思うように作業は進まず～
今日はここまででおしまい！
明日気持ちも新たに頑張ります！