ヒナタ☆ウイング 1-3 | ちびちゃ ちゃんのブログ

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 わたし ヒナタ。 12歳。 学校が終わると 電車に乗ってスタジオへ。憧れの歌手 キラキラマミさんを目指して 演技指導を受けています。 わたし アイドル 目指して 頑張りまーす。 影泉先生・・ アイドル・・ とんでもない この子は 馬鹿に育てて お笑いの道に進むのです。 其の為に わたしが 目を光らせています。

 

 お茶目な猫 パンプキン      さく かげいずみ しずか

 

 タイムズスクエアは暖かな海風が弱まり 北西の冷たい風が吹き込むころ。 毎年 街はオレンジ、カボチャの装飾に包まれます。

 

 ショッピングプラザ。BROAD WAY入り口の脇。東へ数メートル。 ピンクのロゴ”PUMPKIN” 小さな可愛い木の猫のおうちがあります。 絵皿にお水とドライフード。

 

 お茶目なねこパンプキンは今日も元気に前向きひた向きに生きてます。 ちりん。タラン~ララァ~♬

 

 ウイ~ン。エスカレータに乗り 上の階にのぼるパンプキン。 ピッカピッカ”MANDARAKE”。ねこは 通りがかる人の表情を気にしています。 可愛いファンシー屋さん。 とことこパンプキンは一周して 階段で下の階に おりて行きます。

ヒナタは くびを振り ”ご主人様 今日もいない。にゃん。” 

”ブライニィ。ブライニィ~。”  ご主人様と お買い物の最中 逸(はぐ)れてしまいました。

 

 今年のヒロイン。奇跡の娘 ヘレーナ-ケロリン。12歳。

 小さなころのトラウマが原因で お話が苦手。ネット通販で探して買った牛乳瓶の底のようなふしぎな眼鏡っ。そして考え事が多く大切なことをよく聞き逃すので メモをとります。 黄色の洗面器。 雑誌のMoo。

”買って、買ってぇぇ~♩” かなり 個性的な娘のようです。

 

  アメリカマッハンタン島郊外のお屋敷に住む彼女は 可愛く可憐なお嬢様っ。 何不住なく生活が出来っ おかねで買える物は すべて買い与えられて わがままに育ってしまいます。”ぷいっ。”

 

  金融のお仕事で 忙しい彼女の両親は 将来を悲観して・・たくさんのおかねを使い 彼女が立派なレディになれるように 世界的に優秀な厳しい家庭教師 ミス サリバンを 彼女に呼び寄せます。

 

ヘレナは ”わー。” ファンシー屋さんに吊るされてるドレスを手に取り 

”猫柄ドレス。素敵だわ。 今度の日曜のチャリティ。学校で選ばれて出る オ〇マさんとの会食にいいのかも。”

 

 ガッチャンガッチャン。 お店のロボットは大きな鏡の前で 丁寧に 背の小さなお嬢様の肩に服を合わせ ”これもどうぞっ。” セーラー柄のぴんくスカーフを首にまきます。 

 

 ヘレナは ”ふぁぁ。” 鏡の前で くるりんポーズを取り・・

”可愛いお嬢様には とっても 素敵で お似合いだと思います。” カクン。 ”如何でしょう。”

”かっ買います。”

 カードを手渡し (反乱同盟軍のドロイドが どうしで ここではたらいてるんだらう。) 

C4P2 ”お買い上げ有難う御座います。” ピポッ。

 お嬢様は 久しぶりの休日。 カートに お買い物した商品を たくさん乗せて ショッピングを 楽しんでます。

 

 ショッピングプラザ内のヒナタ パンプキン。 とことこっ。 くるり ”あっ。あれは!。”

パンプキンの瞳にはアニメグッズ屋さんの ショーケースの中のお宝っ キラキラーッ。ローゼンメイデン真紅のフィギュアが映り込みます。

ヒナタ ”あの真紅はご主人さまが 欲しがっているお宝だわ。” すぅぅっ。”ガラスケースの隙間が少し開いているっ。” ドキドキッ。 

ねこ天使(ユメ) ”パンプキン。いけないわ。あのフィギュア一つのお金を稼ぐのに お店の人が一体いくつの グッズを売ればいいと思うの!”

わるねこ天使(ルナ) ”よこに代金をおいておけばばれないよっ。”

ダダダダァン♬ キシャン(雷音。) ザー(雨の音。)キシャン(雷音。)

”ごしゅじんさまに あいたいから。” そ~っと。 忍び足っ。

 

 ばっ。 ふにゃ。 じたばた。 にゃー。

ヘレナ ”きゃわ。この娘(ねこ)可愛い。ふわふわもこもこ。わーい。”  ”わたし 飼うわ。” 

 

 アーケード街の入口にて 2頭立ての馬車に乗りっ。 パンプキンは さっき買ったぴんくの襟巻を付け お屋敷に連れて行かれます。カッポカッポ。

パンプキン ”おうちが遠くなっていく。” にゃぉん。にゃぉん。

ひつじ ”お嬢様。ショッピングセンターの誰かに飼われてたのでわ。”

ヘレナ ”なぁにいってるの。 あ~んなところにいるねこ。捨て猫にきまってるじゃないのぉ。”

 

 エントランスを抜けてお屋敷の中へ パンダがいて 象が鼻を上に上げて 楽しそう。

 パタン扉を開けると 猫がお出迎え 玄関脇にAmazonの綺麗な段ボールがたたんで置かれています。

ヒナタ にゃおん。にゃおん。 (大きいおうち。)

”そういえば 私がデザインして最近当たってる アマゾン川の謎のお魚グッズを梱包しなければいけないかしら。”

 

”ただいま~ぁ。”

 

 広いお部屋っ。大理石の大きなテーブルの上でミスサリバン 影泉せんせいが 商品の梱包をしていて。 すくっと立ち上がり ヘレナの方を見て キッと睨(にら)みます。

ヘレナ ”御機嫌よう。ミスサリバン。”

パンプキン ”ごきげんよう。”

ミスサリバン ”お早いお帰りですね。ミスヘレナ。”

”お勉強をするといって 私にあなたの内職を押し付けて どこに行っていたのですか。”

 

 ヒナタは 猫のように左手を少し上げて 手をくねっ。 ”ごめんにゃん。”

影泉先生 ”幸運の茶猫だわっ。” くねっ。 ”夕やけの日の光を浴びた黒猫も これになれると言われている。”

(猫は聖獣で魔物に対抗できると言われている。ミスヘレナを狙う あやかしから 彼女を守ってくれるのかもしれない。)

”宜しいでしょう。まず ちゃねこ ブライニィ―を綺麗にバスタブで洗いなさい。”

”もし無事に洗い終えることが出来たら飼うことを考えます。”

ヘレナ ”わーい。”

 

 バスルーム。ヒナタは 猫のコスプレのまま泡のお風呂に漬かります。 ケロリンにお湯が張られてます。

ヘレナ ”わたし目が悪くてよく見えないし おまけに 学校休んでばかりで 漫画は読めるけど スペルが上手く書けないの。お友達は セントラルパークの リスとか 小鳥さんなのっ。”

ヒナタ ”字が書けないのかぁ。履歴書とか書くときこまるよねっ。” ”ヘレナちゃん。ねこに優しいからスペル教えてあげるね。”

ヘレナ ”わたしにスペルを!”

かぽ~ん。

 

”BROWNY.” ”ビィ・・アルー・・ワイ・・”

”BROWNY.” ”ビィ・・アルー・・ワイ・・エヌ・・アイ・・イー。” ”BRYNIE.”

ちがうよ ”BROWNY.” ”ビィ・・アルー・・オー・・ダブルュー・・エヌ・・ワイ。” 

そう。 ”BROWNY♡”

ヘレナ じ~ん。 ”わーい。初めてスペルおぼえられたわ。”

”有難う。ブライニィ。”

 

 お風呂が苦手だった茶猫さんは2階の窓から屋根を伝わって1日で家出してしまいます。

ヒナタは魔法使いの猫の姿で 

 マジカルミラクル”実はわたしは化け猫さんです。”

”台所にあったこの素敵な焼き菓子と交換に この家の人たちに幸運を。” トリックオアトリート! キラキラー☆彡

 

 夕方のアニメ再放送をみるために単語のスペルテストの補修を逃げ出し おうちに逃げ帰っていたお嬢様は パンプキンが居なくなった次の日からサリバン先生と一緒に 毎日10個づつ ノートにたくさん書いて英単語を覚えます。 

 

 3学期で 成績が 真ん中あたりまで上がります。

学校に通うようになったヘレナは 週末ブロードウェイの観劇の後・・ にこっ。 

”ミュージカルとっても素敵だった。 わたし スペルが完璧に覚えられたら 歌手になりたいわぁ。”

 

素敵な猫パンプキン パンプキン・ヘレナ

 

素敵な こねこ パンプキン♪パンプキン♪

ブロードウェイの片隅に 住んでいて

お花のように 可愛く。

みんなの慈愛で 元気に 生きている。

 

素敵な こねこ パンプキン♪パンプキン♪

彼女が歌うと 小鳥やりすたちが

ベンチに集まり 

ぽかぽか 優雅に 楽しく にこにこ日向ぼっぉこっ。

 

足は短いけど

けっこう すばしっこい。

パンプキン。パンプキン。

素敵なこねこ。

 

天然的トラブルメーカー(ニワトリに追われてる)

今日も 可愛く微笑みを街に 振りまいてるぅ~♪

 

おいまい

 

つづく

 

影響を受けた作品:マジカルキャット団、ガラスの仮面、mmts、ハヤテのごとく!、クリィミーマミ、ローゼンメイデン、ミルキーホームズ、ヘレンケラー、洋画1つ、とか