本日のTシャツは、ミシガン大学ロゴ入りの長袖フード付きTシャツ。
フードとお腹の部分にパッチポケットがついていて、形はスエットパーカーなTシャツ。
キッズものを、サイズが合うので買ってみたら、とてもしっくり着心地が良い。オーガニックコットンなのだけど、着心地の良さはそこではなくやっぱりカットが自分に合っていたと思われる。
「M」のロゴがお腹部分にあるのもポイントかも。「MICHIGAN」のすぐ下でなく、この位置なのがかわいい。
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今回のミシガン訪問の目的、息子のコンサート。
本来ならこのミシガン訪問は、その直前にオクラホマで行われる北米サクソフォン協会の全国カンファレンスから直行予定だった。
北米サクソフォンの方でも、息子は自分が作曲したバリトン・サックスとピアノの曲を演奏を申請し受諾されており、それを観た後、ミシガンに寄ってこちらの演奏を観る予定だったのが、北米サックス協会の方はオミクロン蔓延時に中止が決まった。
今回のミシガンの方は、息子が所属する、ミシガン大学音楽校の作曲クラスの発表会的なコンサート。
息子は自身が作曲したエレクトロニクスとサックスとボイスとピアノとコンテンポラリーな楽曲を自らサックス演奏でも参加する。
半年近く構想を練ってきたという、自信作らしい。
コンサートは各作曲家生徒がそれぞれの味を出すオムニバスな形で、これが面白い。
楽器も、スタイルも、それぞれの個性が味わえて、楽しい。
例えば、パーカッションとエレクトロニクスを融合した演奏は、パーカッションがバックグラウンドな生徒の作品。
バスーンとパーカッションがレスポンスしあうような作品など。
息子の作品ではないが、サックスの2重奏などもあり。
他にもチューバとピアノ曲、弦楽カルテットなどが登場。
そして、息子の「エレクトロアコースティック」な曲は、作曲家クラスの仲間でもある、声楽も学ぶAさんとのデュオ。
息子がエレクトロ二クスとサックスを演奏し、Aさんがボイスとピアノを演奏。
「きっと理解しずらい曲で驚くよ」と言われていた通り、前衛的な作品。しかもその場でアドリブで演じる部分も多いのだそうで。
コンテンポラリーで面白い。教授たちや観客たちの反応も良かったようで、特に教授たちから良いコメントがたくさんいただけたようで、本人たちはもう笑顔、笑顔が止まらない。
自身の作曲をステージで演奏するだけでなく、息子は学校から有償で雇われて、コンサートの録音技術者も兼ねている。
コンサートが始まる前にマイクなどをセッティング。
マイクスタンドも複数持ち込んで、その場に最適なものを選んでいたり。
その場での録音ももちろんだが、そのあとの編集処理の方が時間がかかる。でも自分の耳に自信があるようで、編集作業も「大変」と言いながら、真剣に取り組んでいる姿が嬉しくなる。
ところで今回の息子のステージ衣装。
曲がコンテンポラリーなので、スーツは合わない。なにかちょっと変わったものにしたい。というので、衣装探しのショッピング。
Aさんが「ロイヤルブルーのジャンプスーツに決めた」というので、それに合わせ同系色か全くの反対色の赤かで、探す。
しかし、ない。
「なければ、以前の学校のサックススタジオのユニフォームだったロイヤルブルーのシャツに黒のズボンにするしかないか」というところに落ち着きそうだったところ、コンサートの数時間前に「最後にあの店とあの店をチェック」で行った店で、ロイヤルブルーのスーツが目に留まる。
スーツだと、ちょっとブルーがうるさい。ジャケットだけだと、意外にも応用範囲が広そうで、その時息子が履いていた薄いグレーのチノにも合う。
というわけで、コンサート当日に、衣装決定~。
コンサートも成功。長く仕上げに頑張ってきた曲も好評で大成功。
打ち上げ(?)で訪れたピザ屋も、「この街で一番おいしい」というだけあって、美味しかった。
来て良かった。来られて良かった。
息子の大学院修士課程、サックス演奏修士2年。その2年目に1年目が重なる作曲修士2年。計3年の内、ほぼ2年はコロナでコンサートなどは開催できず。
希望と夢を胸にやってきたミシガン大学。その時に描いた院生生活とはどこか違ったものにならざるを得なかったのは、息子だけではない。
だからこそ、一緒に演奏し、一緒に鑑賞し感想を語り合う、そんな以前は普通だった時間が余計に輝いて笑顔になる。
息子、Aさん、そしてミシガン大学作曲スタジオの皆。素晴らしいコンサートをありがとう。そして、おめでとう、これからも切磋琢磨進んで行ってね~。