
本日のpatchは「本日のピンズ」に戻って、インディアナ州、インディアナポリスのピン。
息子の大学受験。
各校のお題に沿ったエッセイを仕上げ、先生たちに推薦レターをお願いし、内申書とカウンセラーの推薦レターを頼み、大学受験テストのスコアを送り、1次審査用の演奏レコーディングをし、願書を提出するという第1の山場は昨年中に過ぎた。
多くの受験生の場合、それで受験は終わる。
だが息子のような音楽専攻志望の場合、それが終わった後、願書と同時に提出した録音1次審査に受かった場合、現地でのオーディション面接に進む。
1~3月まで、音楽専攻希望の受験生は大学現地オーディションという、第2に山場がやってくる。
いよいよ息子も、大学オーディション。
各校のオーディション日の設定に沿って予定を入れていったら、最初になったのがインディアナ大学。
インディアナ大学自体からはすでに合格通知を受け取っており、音楽専攻でなければインディアナ大学に入学はすでに可能。だが音楽専攻するには、更にこの大学内のジェイコブス音楽院に合格しなければならない。
通常、受験生はまず11年生の間に各大学を見学に出かけてから受験校を絞るものなのだけど、音楽志望の場合、必ず現地オーディションがあるので出かけることになるから・・と、見学を端折っていたので、今回は親子で学校見学も兼ねて出向く。
早朝オースティンを発ち、インディアナポリス空港へ。
空港から、大学のあるブルーミントンまで車で約1時間。その道中はずっと田舎景色。
地元にあるテキサス大学が、随分都会なのだなあと思えてくる。
大学に到着し、音楽校からすぐのピザ屋にて昼食。
店内の壁には落書きが所狭しと書き込まれている。
もしかしたら、ここを卒業した有名音楽家の落書きもあったりするのかも?

オーディションの受付会場に出向くと、おなじく受験しにやってきた何人かが息子に声を掛けてくる。
夏のミシガン州での音楽キャンプで7週間を共に過ごした仲間も、全米からオーディションにやってきているのだ。

受付を済ませて、音楽校内キャンパスツアーに参加。
学内のコンサートホールや教室、図書館などを、実際の学生生活でどのように使われるのかなどが説明され、具体的で面白いツアーだった。

ツアーが終了したあと、見学ツアーの手伝いをしていた大学生の一人が息子に声をかけてきた。
「君、もしかしてサクソフォン?テキサスから来たんじゃない?」
楽器は車に置いてきたので、どうしてわかるのか不思議に思うと「でしょ?僕、昨年のヒューストンでのコンテストで君もいたの覚えてるよ」
どうやら彼は高校生だった昨年、息子も参加したヒューストンでのサクソフォンコンテストに同じく参加していたのだった。
現在はこの大学のサックス学科の1年生の彼と息子は電話番号を交換。
明日のオーディションに備え練習したいという息子を、校内のプラクティスルームへ向かわせ、親はいったんホテルへ。(ホテルでは他の部屋からチューバやらハープやらの練習の音が聴こえてくる。みんな受験にきているのだろう)
練習が終わったら迎えに行く予定が、「さっきの大学生から電話があって、一緒に夕食にでかけるから」と。
なんだか既に大学生活の始まりみたいで楽しそうだけど、親は置いていかれた気分。
なにはともあれ、学校の雰囲気もその生徒たちもアットホームで歓迎ムードだし、すでに音楽仲間が全国にいるのだなと思わせる再会風景も含め、オーディション前日の気分は盛り上がる。
明日はいよいよ大学受験オーディション。