コネチカット・ポリス patch | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

<夫の実家に帰省その他でバタバタしており、ブログをお休みしていました。これは過去日記メモ的に、遡って書いています。7/24記>


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本日のpatchは、コネチカット州ニューカナーンのポリスpatch。
かなり昔の懸賞賞品として入手したもの。

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法廷物の映画が好きだ。
その中でも、「12人の怒れる男」はクラシックの名作中の名作だ。

そんな映画を思い出してしまう、興味深い裁判が昨日行われた。

簡単に、その裁判を説明すると、こういう事だ。

昨夏、11年生を終えた高校生のアメフトのスター選手A君が逮捕された。
両親が病気治療中のため、半年ほど友人宅に居候していたが、その家庭では保育園として幼い子供を預かっていた。
その中の、当時4歳だった園児がA君から性的行為を受けたと親に話し、A君は逮捕。
その捜査段階でもう一人の4歳児が同様の話をし、A君は再逮捕。
裁判に前に、検察側は「有罪を認めれば、10年の実刑だが執行猶予(つまり刑務所に入る事は免れる)。性犯罪者としての登録をするのが条件」という取引を提示した。
それを退け、裁判での無罪判決に臨んだA君。

弁護側は、A君がいかに勤勉で性格の良い人気者であるか、その人格を裏づける証人を並べ、保育園のオーナーも彼が無実だとA君を支持した。
検察側は、5歳の少年の証言、更にはA君が通うジムのオーナーからA君が職業を偽ったという証言を「彼がウソをつかない人間といえるか」と提示。
争点のポイントは、4歳の子供の証言がどこまで信憑性があるのか、というところ。
幼い子供が、どこか別のところで見た物を混同して話することもあるかもしれないではないか。捜査の段階で、何度も大人に同じ質問をされるうち、答えが誘導されて植えつけられてしまうこともあるのではないか。それが争点になる。

結果、陪審員たちは、A君の有罪判決を出した。
裁判の一部始終の記録を見たり読んだりはしていないが、「子供の証言がずっと同じであやふやさがなかったこと」「4歳の子供が作り話として話すのはありえない話が出てきたのは何故なのか」その点が、子供の証言を信じる決め手となったらしい。

裁判自体より、今回驚いたのが実刑の内容。
被害者が6歳以下の性的犯罪の場合、実刑は仮釈放なしの25年~終身刑なのだそうだ。
A君はここで司法取引し、控訴を行わないという条件で、最低刑の仮釈放なし25年にしてもらうことに同意した。

殺人犯でも25年よりももっと短い刑で出所してくる事もある。
18歳の少年が25年。しかも彼自身は無罪を主張している。

裁判を全て見たわけではないし、全てを見たとしても、双方の主張が食い違うわけだから本当の真実は当人にしかわからない。
4歳の証言に信憑性はないだろうという意見も乱暴すぎる。そんな事をいうと、幼い被害者は現行犯以外すべて泣き寝入りするしかなくなる。
私としてはどちら側に立つわけでもないが、いろいろと考えさせられてしまう、興味深い裁判だった。