
本日のpatchは、ベツレヘム・サッカーチームのpatch。
気がついたらサッカーW杯が始まって、日本が1敗していた。
昨夜、夫の実家に到着。
家の中に入ると、悲しみの波に襲われた。
家の中、そこにもここにも、義母のこだわりや好みやらがあふれている。
そして、今にも義母がそこを歩いてきそうに思えたり、話しかける声が脳裏に聞こえたりする。
義両親の友人から、ブランチのお誘い。
義父、夫と私で出かけると、広々とした庭の木陰に椅子が並べられている。
大草原の緑に囲まれ、しみじみ優雅なブランチ会。

かと思いきや、主催する友人が用意したのは・・・
「一人5本ずつマルディグラビーズのネックレスを首にかけ、会話の中で「NO」と言った人は、言わせた人に自分のネックレスを渡す。最後に最も多くのネックレスをかけている人が勝ち。」
だとか、
「男性がトイレットペーパーで女性をウェディングドレス着付け。うまくドレスに出来たペアが勝ち」
だとか、
「トイレットペーパーのロールを、利き手でないほうの手を使って、ペーパーを肩越しに後ろへ投げて、先にロールをなくしたほうが勝ち」
などなどの、おバカなゲームの数々。

勝者への賞品も、「貰って困る」という笑えるシロモノが用意されている。
親の年代の方たちの集まりだが、コメントにも個性が出ていたり、笑える、笑える。
みんなで大笑い。
「メソメソしていても故人は喜ばないし。まあ、私たちもそうやって順番がくるわけだしね・・・。」
人生の達人たちだ。
ただ、悲しみを忘れたわけではない。
なにかの拍子に誰かがつぶやいてしまう。
「Aさん(義母)がいたら、楽しんで大笑いしてるはずなのに・・・」
大笑いの「ブランチ」が午後遅くまで続いたあと、夕食も義両親の別の友人宅で。
彼女が一番の親友で、義母を最後に見舞ったのも彼女だった。
「お葬式はしなくて良い」と自分で決めていた義母。
お葬式がわりに、いわゆるお別れ会を彼女が自宅を開放して開いてくださる。
その打ち合わせも兼ねた、夕食会。
気がつけば今日は父の日だった。
息子の父である夫、その夫の父である義父。
2つの背中は、いくら笑っても、お別れ会開催準備の忙しさにまぎらわそうとしても、悲しみを隠せない。

♪声たてて笑ったあとに 遠くを見つめる癖
そんなユーミンの歌詞がふと、頭をよぎる
笑ってもすぐに蘇る、悲しさ。