地域市民MB | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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本日のpatchは、ボーイスカウトの「シチズンシップ・イン・コミュニティー」メリットバッジ。
地域社会に密着した市民というこのバッジを獲得する一つの条件が、一定時間、地元の福祉団体でボランティアをすること。


さて、息子の高校も卒業式が近づいてきた。
息子の1学年上の先輩たちは、今週いっぱいで卒業していく。

その卒業式で、卒業生たちはガウンを着用し、モルタルボードを被る。
そして首には、成績優秀だったり、生徒会の役員を務めたりした者に贈られるオナーコードを誇らしく着用できる生徒もいる。

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(イメージ図)

息子の高校の場合、成績が学年のトップ10%以内だと、学業優秀コードが得られる。
息子がそれを手にする成績を収めるのは、全く不可能と言うわけでもないが、まず微妙。
高校入学時にそう予測し、せめて、なにかしらのオナーコードを卒業時に手にする方法を考え、「地域貢献ボランティア・オナーコード」が最も現実味が高いと踏んだ。
息子の学校の場合、高校4年間で計70時間以上、非営利団体でボランティアした卒業生にこれが贈られるのだ。
ボーイスカウト等でボランティアする事もある訳な息子。
これなら卒業ガウンの上に着用が夢でもない。

とはいえ、課外活動などで忙しい息子。
「70時間めざそう」と思っているだけでは、多分、無理。
友人たちがみな優秀な息子、卒業時に「俺だけコードなしかよ~」と後悔したりするのを避けさせるには計画が必要。

という訳で、4年間で必要な70時間を4で割り、1年ごとに目標時間を設定し、そのほぼ全てを夏休み中にカバーできるよう、毎年夏のボランティア活動を続けてきた。
ボランティアは、本来そういう「見返り」を期待して行うものではないが、それでも「オナーコードを得るため」であれ、地域貢献に息子を引っ張り出すのは悪いことではないだろう。

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3年間そうしてきた結果、息子、あと9時間で70時間達成。卒業時のボランティア・オナーコードはほぼ確実。(中には140時間を超え、複数手にする生徒もいるのだが)


さて、ところで、卒業式がまじかに迫った昨日、卒業生の一人A君が訪ねてきた。
3月に息子がイーグルプロジェクトの作業をした際、手伝いに来てくれたA君。その時の手伝った時間をボランティア時間として学校に申請するので書類にサインが欲しいというのだ。
サイン自体は問題ない。確かにA君は作業を手伝いに来てくれたのだ。
ただ問題は、卒業生のボランティア時間申請は、すでに3月に締め切られており、ボランティア・オナーコードもすでに先週か先々週に受け取りだったはず。

もしかしてA君、「今週卒業式だ~。あれ?もう少しでボランティアコード達成じゃん。そういえば申請していないけどボランティアしたの、あったよなあ~」と、あちこちに書類を集めに周っているのではないか?
でも、もう2ヶ月も前に締め切りだったはず。
(ただ本人には「締め切りとっくに過ぎてるよ」とは言わずにおいた。ダメもとでも努力してみるのは悪くない)

実はこのA君、彼が自分のイーグルプロジェクトを行った際、息子は5時間ほどそれを手伝い、何度も「書類に団体からサインを貰って渡してよね」と息子が学校に提出できる書類を催促したのに、全く音沙汰なし、息子はその5時間は申請できずに終わっていた。

今回「君のプロジェクトの書類を僕にくれたら、あのときの君のボランティアの書類をあげる」と話を切り出してきたA君。(つまり書類を渡していないなという認識はあったわけだ)
息子は彼に渡す書類を用意し、更に「この書類に君がプロジェクトを行った相手である非営利団体の責任者のサインを貰ってきてね」と後はサインを貰うだけの書類も用意した。

そしてその後は・・・私が思ったとおり、その「あとはサインを貰うのみ」の息子用の書類は届けられてこなかった。


さて、A君、集めたボランティア時間承認用紙を持って、その後どうなったのだろうと想像してみる。

書類を手にした翌日、その用紙の提出先である副校長室に出向いたA君。
「ボランティア書類の提出に来ました。あの、僕、70時間に至ってますか?オナーコードはどこで貰えるのでしょう?」
「いや、君、12年生のボランティア時間申請はとっくに締め切ってるよ。」
「えっ!なんと!」
多分、そのような会話がなされたのではないかと思ったりする。
「なんだ、無駄足だったのか」
A君にはもう、息子のためにサインを貰って書類を届けに来るという気持ちは失せたのだろう。
いや、それとも学校側は寛大で、コードの在庫もあり、A君はコードを手にしたのかもしれない。
「イェ~イ!オナーコードGET!」その瞬間、息子の書類のことなど忘れ去られたのかもしれない。

やれやれ・・・。

高校を卒業して行くA君。
君の前途に、幸あれ。