ヒューストン・サックス大会記念 T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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本日のpatchは「本日のTシャツ」に戻って、ヒューストンでのサクソフォン・コンテストの記念Tシャツ。


昨年、テキサス州オールステートバンド入りした息子。
その直後、ヒューストンで開催されるサクソフォンのカルテットコンテストの案内が送られてきた。
案内を見てぜひ参加したかった息子だが、大会は5月。
4人で参加するカルテット、あとの3人を期末試験の前の大会に誘うのを躊躇し、諦めた。


来年はどうしても出たい、そう思い続け、「一緒に行こう」と切り出すタイミングをうかがっていた息子。
大会の事はなんとなく話してきたあと、絶好のタイミングがやってきた。
一緒にカルテットを組むうち、息子を含め3名が挑戦した今年のオールステイトの最終オーディション、惜しくも3人共「あと一つ」「あと2つ」「あと4つ」というところでオールステイトのイスを逃した。
落選に呆然としたオーディションの翌日、「ヒューストン、行かない?」ときりだした息子に、2人は即合意。

というわけで、悔しいオールステートの雪辱戦も含めて、ヒューストンでのサックス・コンテストを目指して練習が始まった。
4人とも、何かと忙しい中、始業前や放課後、集まって練習。

そして今日のコンテストを迎えた。

早朝オースティンを出発し、3時間ほど高速をとばしてヒューストン。


グループ内で一人、ソロ部門もエントリーした息子の、まずはソロ。

いつものピアノ伴奏の先生も、ピアノを習う先生も、どちらも今日は別のコンテストやコンサートがあり、同行は不可。それで大会側で用意されたピアニストの方に伴奏をお願いする事になった。
というわけで、本番前に初対面のピアニストと30分のリハ。
ここで失敗に気が付いた。
この大会、オールステートの子に案内を出している位だから、レベルが高い。
だからそれなりのピアニストを用意するだろうと思ったのが間違い。
大会指定の課題曲すらちゃんと弾けないではないか。

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30分のリハで全く演奏がかみ合わず(というかピアノがまともに弾けてない)ご本人からも「本番では私を無視して演奏して。なんとかごまかして付いて行くようにするから」と言い残された。

カルテットの仲間も見守る中、息子のソロ演奏開始。
あ・・・・・やっぱり。悲惨。
ピアノを無視して演奏しきった息子だが、あきらかにピアノと合奏していないので、これはダメでしょう。


気を取り直し、カルテット部門へ。

やっぱり仲間が揃うと心強い。
本番前の最後の通しリハも緊張無く余裕。

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そして迎えた本番。
15分の持ち時間で、息子が考えたプログラムは、1曲目でオーソドックスな、コンテストでよく演奏される曲目。
これならジャッジは何度も聴いてきたであろうから、評価の判断がしやすい。
この曲で、ほぼ評価はつくであろうという読み。
それで2曲目はちょっと冒険。
定番曲でなく、新進気鋭の作曲家の新しい作品。
多分ジャッジでもこの曲を耳にするのはこれが始めてかもしれない。
知らない曲なので評価がしにくいであろうが、「なんだこの曲」と新鮮に思わせて印象付け、演奏を楽しんでもらおうという作戦。

普段から仲の良い男3人に後輩の女子を加えた編成。
「意思の疎通がスムーズにいくという点を重視したメンバーにした」と言っていたように、イキがピッタリ。
かなり良い演奏だったと思う。


(2曲目に選んだ、コンテンポラリー・クラシックな曲)


演奏も終え、ここでようやくゆっくりランチへGO。
会場に戻ったあとは、メーカーの商品展示を見学したりして表彰式を待つ。

自分たちの演奏は納得のいく出来だった。
但し、参加カルテットの中には、先週、由緒ある「全米室内楽コンテスト」の18才以下部門で優勝したグループも含まれている。
そのカルテットの演奏は聴いていないので、予測もできない。

緊張の結果発表。
まずはソロ部門。
ピアニストと絡めない悲惨な状態だった息子、1~3位の入賞は逃したが、Runner-up(次点)・Honorable Mention(佳作、努力賞みたいなもの)に選ばれた。

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(1位の子が表彰式に出ていなかったので3人)

入賞を逃したのはがっかりではあるけれど、あのピアニストで4位に入ったのは、良くやった!と言っていい。

そしてメインのカルテットの発表。
Runner-up、3位に続いて発表された2位。息子たちだった。
1位は、やっぱりと言うか、先週全米大会で優勝したカルテットだった。
演奏を聴いてはいないが、まあ、あそこに負けたのは仕方ないと思える。
2位でも万々歳!
1位の賞金400ドルを狙ってはいたが、2位の250ドルを獲得。

大会はお開きとなり、頂いた参加賞は、サックスメーカーのTシャツやランヤード等。

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ソロ次点の賞品は・・・

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サックスメーカーのTシャツとランヤード(参加賞とまるで同じ物)にテナーサックスのリガチャー(さっさと友人にあげたので写真にはない)やリードなど。

でも嬉しいのは賞金や賞品ではなく、2位と言う名誉。


3時間かけてヒューストンまで来て、15分演奏し、3時間以上結果を待ち、3時間かけてオースティンへ。
入賞を逃していたら、どれだけ虚無感な岐路になっただろう。
2位獲得でほっとした。

でも入賞以上に、息子たちが自分たちで「出よう」と決め、自分たちで練習を重ね、話し合いし、一つの作品を一緒に作り上げてきたというのが嬉しい。

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更には、言いだしっぺであり、リーダーとしてスケジュール調整や大会本部との連絡、演奏する曲の候補をしぼったり・・・と、まとめてきた息子の姿を垣間見て、親としては感無量。

楽しいコンテストだった。