高校エリアバンド2013-14 Patch | 今日もTシャツ@TEXAS

今日もTシャツ@TEXAS

コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

patch7

本日のPatchは、高校エリアバンドのpatch。
息子が今日参加したエリアバンド・オーディションの参加記念に頂いてきたもの。


年に1度の、高校全テキサスオールスターバンド(オールステイト)の椅子をかけた、エリアバンド・オーディション。
各地区(リージョン)から1~2位を獲得した2名が参加でき、今日このオーディションで1~2位の2名が、オールステートの座を勝ち取る。

自信はあるが敵も手ごわい・・・様々な思いで、今までなく緊張で「怖い」と昨夜眠れなかった息子。
昨年は全く予想外にオールステート入りをバリトンで手にした息子。
「多分無理」と緊張もなかった昨年に比べ、一度手にしたものを守れるか、それに今回はあえて激戦のアルトを選んだので、予想は「2位か3位には入れると思う」
でも、2位ならステート、3位なら落選とその差は大きい。
この微妙なところがミソ。
私も落ち着かない。

そんな緊張を抱えて向かったオーディション会場。
ウォームアップ室まで送り届け、検討を祈り、私はいったん帰宅。

ad2

wr


今回、息子の友人グループでは4人が今日のオーディションに進出を果たした。
4人、それぞれ違う楽器。
「みんなでオールステートに行けたら最高!」
そう意気込んで臨んだオーデション。

まず最初に結果が張り出されたのは、息子のアルトサックスとB君のテナーサックス。
オーディションを終えた時点で、全ての演奏を耳にして「やった、俺2位いけた!」と自己判断していて自信満々だった息子。
まさかの4位。
しかも2位に入ったのは、自分判断では最低レベルの演奏だったと思った子。
その2位の子自身ですら「えっ?俺?」周りも「どうやってあいつが?」な反応だったらしい。(息子談)

まさかの、しかも自分が納得できない結果に呆然と立ち尽くす息子。
その隣では、5位の結果に呆然のB君。

しばし立ち尽くした後、「とにかく・・・どこかで座ろうぜ・・」と、ウォームアップ室になっていたオーケストラ室に戻った2人。
並んでガックリと腰をおろす。

「ステイト、逃した。なんであいつの演奏が2位で俺が4位?」
「今日の演奏、ミスった。なんでちゃんと演奏できなかった?俺」
それぞれのガッカリな理由は違えど、年に1度、人生で高校時代の4度しかないオールステイトへのチャンス。
肩を並べうなだれる2人にというわけでもなく、結果待ちで時間をもてあましているらしき生徒が置かれているピアノを引き始める。
流れ出したのは、ジャズっぽい悲しいメロディーのバラード。
「なんだよ、この今の俺たちにピッタリのBGM・・・」
そういて2人、ピアノ奏でる悲しきジャズをしみじみ耳にしながら、座り込んで動けず。
少なくとも、隣に同じ悔しさを共有できる友人がいたことは、ありがたかったに違いない。

30分ほど座り込んだあと、「よし!あとの2人の結果を皆で待とうぜ!」と気持ちを切り替えた2人。
なかなか出てこない、残りの発表を待つ。
残りの2人のうち、特にA君はかなりの期待が持てる。
バリトンサックスで挑戦のA君。
昨年は息子が1位でA君が2位。
バリトンは1位のみがオールステイトなので、惜しくも逃したA君。
今日のオーディションが終わった時点で、「もう一人うまいのがいたけれど、多分俺が1位であいつが2位」と自身満々でソワソワ結果を待つ。
ようやく出た結果は・・・
A君、今年も2位でステイトに一歩届かず。

「4人でステート!」の夢は、4人とも届かず。

息子に「迎えに来て」と呼び出されたので、仲間内の結果が出揃ったその場にいた私だが、「みんなでどこか寄っていくからカバンだけ持って帰っておいて」と送迎キャンセル。
だったら呼び出すなと言いたいところだが、まあ、いいよ。
仲間で残念会して気持ちを切り替えて次に進めば良いさ、ね。

先週は「B君に彼女ができてなんか秘密に計画立てててさ・・・」と憤慨していた息子
今日はそのB君と肩を並べ悔しさを分かち合う。

彼らの青春ドラマ、今日は「コンテスト惨敗編-わかちあう悔しさとピアノバラードの巻」
「元気出せよ!おれだって落ちたよ!」「俺も!」「俺も!」
ちょっと冴えない(いや、このエリアオーディションに進めただけでも讃えられる事なんだけどね)、ほろ苦い友情物語。

来年は高校最後の年。
来年こそ、みんなでオールステイト!行けると良いね。

sp4