芝生に水を撒くのさえ、週に1度や2度という制限が出る。
農家でさえ水の制限に悩むというのに、庭で趣味で野菜を育てるのに毎日水撒きするのが気が引ける。
毎日2回、罪悪感さえ抱きながら、暑い中水をやっていた昨夏。
それで今年の夏は、思い切ってあきらめようと思った。
そう宣言すると「じゃあ、僕がやる」と、夫が今年の我が家の園芸部を始めた。

そんな夫が出張中で、息子に水撒きを託していったのだが、予想どおり、結局私がやる事になる。
水を撒きながら、不思議だなあと思う。
過去数年、私が担当してきた間、かなりな収穫を得たのは、茄子とキュウリとズッキーニ。そこそこだったのがメロン、スイカ、胡麻。あまり成功と言えなかったのが、ピーマンとトマト。
今年、夫が担当し、成功しているのがピーマンとトマト。
キュウリ、ズッキーニは育っているが収穫の量は少ない。
育たなかったのがスイカやメロン。

なぜだろう、育つものが違う。
考えられるのは、水の撒き方。
水の量などの違いで、育つものが違ってくるのだろうか。
だとしたら、夫が得意な種類と私が得意な種類を、異なるエリアに植え、それぞれが担当すると大成功になるのだろうか。
そんな中、今までも今年も変わらずたくましく育っているのが、バジル。

種も苗も植えていないのに、昨年こぼしておいた種から育って、勝手に育ってくれている。
本当、テキサスの天候に合っているのか、たくましい。
バジルと言えば、昔、夫が自転車を整備を引き受けて付き合って出かけた友人の家で、出していただいたカクテルを思い出す。
氷とウォッカかジンにバジル。ミキサーでガーっと混ぜ合わせたもの。
氷の量が多く、カキ氷にアルコールとバジルが混ざっているという感じ。
バジル味のカクテルが、私には珍しかった。
バジルを見るたび、あのカクテルを思い出す。
そのバジルカクテルを作ってくれた、本名がマリオだったのでニックネームがスーパーマリオだった、中目黒の家賃月100万円の家に住んでいた、社長さん。
スーパーマリオ、今どこでどうしているのだろう?
BGM「港のヨーコ・ヨコハマヨコスカ」DTBWB
♪バジルがとってもうまくってよお(違う、ジルバじゃん)