1軒目は、バーチフィールド・アートセンター 。
現在ここではダグラス・カークランド が撮影した若き日のマリリン・モンローのポートレートを展示 中。
ごく初期のマリリン らしく、私の持つマリリンのイメージより若く、瑞々しくてキュート。

ああ、なるほど。
セクシーなマリリンはあまり興味を持ったことがなかったが、若いキュートな笑顔は、とても魅力的。
そんなマリリンモンローのポートレートも楽しめたが、それより面白かったのが、撮影中の様子を撮影した、モノクロ・ポートレートのシリーズ。

セットのベッドを見下ろバルコニー(2階)から、身を乗り出してカメラを向けるフォトグラファー。

カメラマンの、ベストなアングル、フレーミングを求める情熱が伝わってくる。

これらの撮影セッションのポートレートがモノクロであるのも、良い感じ。

被写体である若いマリリンだけでなく、それらが撮影された、すでに過去になってしまったその瞬間がかつて存在し、それがどのような場面であったのか、思いを馳せる。
アートのロマン。
同時開催中のアンドリュー・トポルスキー の、音楽をテーマにしたバッファロー空港アート・プロジェクトの展示も面白かった。
2軒目は、バーチフィールドの迎いにある、アルブライト・ノックス・ギャラリー 。
こちらはコンテンポラリー・アートのギャラリー。
現在はリキテンシュタイン やウォーホール などのポップアート展 を開催中。

向かいで見てきたばかりのマリリンモンローが、こちらでは有名なウォーホールのシルクプリントで並ぶ。

こちらの無機質的セクシーなモンロー、これが私のモンロー・イメージだったと言っていい。
昔、池袋での展示で見たことのある、ジャスパー・ジョーンズ の作品とも再会。

ウォーホールやリキテンシュタンも、日本で昔観に出かけていて、懐かしい。
そういった懐かしいポップアートも楽しめたが、もっと面白かったのが、ここのギャラリーの建物。
部屋のドアの配置、窓の配置が、うまく展示された作品が浮かび上がるように計算されていて、建物自体の構造がアートで、その仕掛けに気がついた瞬間うれしくなる。
展示作品もだが、ギャラリーの構造を楽しむだけでもまた来たくなる美術館。
気持ちの良い、アートな日。