
今日のコンサートは、昨年の国際ギター・コンテストの優勝者、イスタンブール出身のセリル・カヤ がゲスト。
情熱的なクラシックギター演奏を披露。
早弾きが多様されるエネルギッシュなギターも悪くはなかったが、それよりも私が弾かれたのは、ジョアン・ファレッタ の指揮スタイル。
しなやかに動く肩周りの繊細さと、相反する力強い表現力。
目が釘付けになる。
すばらしい。
残念だったのは、前半、ステージに置かれたマイクが、何かしらのバックステージの音を拾ってしまっていたこと。
音の細部に耳を済ませていると、ヘッドホンから漏れてくる会話のようなものが聞こえて耳触り。
最初は後ろの席の人がヘッドホンを使っていてもれてくるのかと思ったが、中盤でジョアンがマイクを使った際にハウリングが起きて、マイクが交換されてから、ピタッとやんだ。
後で聞いてみると、息子も同じ雑音を聴いていて「多分ステージのマイクが周波数が重なるラジオの会話を拾っていたのではないか」と説明してくれた。
がしかし、夫と夫の両親は「そのようなものは聞こえなかった」と言う。
幻聴が聞こえていたのでは?と冗談でからかわれたが、息子が同じ雑音を聴いていたので、幻聴ではないと言える。
というか、この家族内サンプルで言うと、息子と私の耳は性能が良いから聴こえたのではないのかと言いたい。
いや、実際には言わないけれど、ね。