
父の日の日曜の朝。
夫と息子は、毎週末恒例の、来月ボーイスカウトで出かけるアパラチアン・トレイルに向けてのトレーニング。
期間分の荷物を全て背負って歩き続ける長距離ハイキングになるので、体力的にも技術的にも綿密な準備が必要となる。
2ヶ月程前から始まったトレーニング、今日は既に最終段階に突入。
実際に背負って歩くテント等の用具を、本番同様にパッキングした約16kgのバックパックを背負って近場でハイキング。
オースティンの夏は暑いので、トレーニングハイキングは朝早くからの開始。
朝が弱い息子、今日もなかなか起きられず、バックパックも用意されていないので、夫が息子のバックパックに荷物を詰めこみ、まだ寝ぼけ面の息子を車に乗せ、出かけて行った。
5時間後、帰宅した息子は辟易した様子で、「ハイキングの開始直後に丘から滑落して頭と膝を岩にぶつけてしまった。それというのも親父が重い水ボトルを全部バックパックの上の方に詰め込むから、荷物の重心が上すぎてコントロールしきれなかったせい。なんで重いものを全部上につめるかなあ~」とブツブツ。
やれやれ・・・
「だったら次からはちゃんと起きて自分でパッキングするしかないね。」
それでもまだ、ブツブツ文句を夫にぶつけていた息子。
でも本当は自分が起きて準備しなかったのが事の発端だとはちゃんとわかってはいる。
その後、父の日用に私が用意しておいたカードを渡して「何かメッセージを書いて渡してね」と言うと、こそこそと「今朝はゴメン」と書き込んでいた。
起きない息子をイライラしながら起こし、用具の準備も手伝って、息子の人生の良い経験になる長距離ハイキングに同行するため、毎週早起きしてトレーニングに共に参加する夫。
子供に良い体験をさせてあげたいのに、そのことがかえってちょっとした攻撃を受けることになってしまったりする。
親業って、こういうものの積み重ねかもしれない。
プチ・サンドバッグとなって不条理な文句を受け止めながら、子供が解決方を自問自答していくのを眺めて成長していくのを見守る。
そんな息子と夫を見ながら、自分も子供の頃、起こしに来てくれた母に「うるさ~い」とか「わかってる~」とか文句言っていたよな・・・と思い出す。
すみませんでした・・・
あ、いや今日は母の日ではなく、父の日だ。
本日のピンズは「本日のTシャツ」に戻って、夫がメンバーであるオースティン・アマチュア無線クラブのTシャツ。
家族分買ってきたので、我が家にはお揃いで3枚ある。
ハムラジオ「も」趣味な夫に、父の日のちょっとしたプレゼント添えて、オリジナル刺繍をポロシャツをしてみた。

無線局のコールサインと名前を刺繍
(この写真、個人情報を隠すと、どんなものだか全然わからないので意味ない・・・)
全米アマチュアラジオ協会のシンボルマークのワンポイント刺繍化に挑戦。

これが元のシンボルマーク。
完成したのは、

細かい部分が塗りつぶされてしまったりしているけれど、まあ、悪くはないでしょ。
今回も失敗を恐れて、使用したシャツ本体は1枚3ドル33セントのへインズ。
ま、着られることはないだろうけれど、父の日ギフトの脇役、ね。
BGM「17歳の地図」尾崎豊
♪親の背中にひたむきさを感じて この頃ふと涙溢した