
息子の陸上試合第4戦。
今回は4校での対決。
シーズン最後のディストリク戦に向けて、学校としての価値を意識した真剣勝負モードが高まってくる。
前回までは、選手達が出たい競技を申請して参加してきたのが、今回からは選手の希望より学校として勝てる選手選びになっている。
参加できる選手数も、前回が各校フィールド競技は各5名、トラック競技は各6名だったのが、今回はすべての競技で各校4名までしか参加できない。
前日に発表される遠征エントリー・メンバー表。
今までは、希望してきた幅跳び、3段跳び、400m、4X400mリレーで参加リスト入りしてきた息子。今回は、記録が伸びない幅跳びでエントリー落ち。
そして、一度も走ったことの無い800mでメンバーに起用された。
息子、800mは走ったことが無い。
英語名にすると、400mダッシュの次が800mラン。
つまりダッシュとランの境目のこの2種目。全力疾走のスピードと持久力が要求される難しい競技と言っていい。
400mですら辛いと言っていた息子。「まじかよ~」と800mへの起用には気が重い様子だった。
試合は、フィールド競技から始まる。
息子は三段跳びへ。

持ち記録どおりの展開で、三段跳びは上位入賞ならず。
フィールド競技が終了後、試合はトラック競技へと移っていく。
息子の最初の種目は、初体験の800mだ。
緊張しているかと思いきや、スタンバイ・エリアで直前の女子レースを見守る表情は微笑みすら浮かべている。

800mは参加選手が一斉に走る。
スタートラインに並ぶ選手は13人。400mトラックを2周する。
1周目、集団から遅れて最後方を走る息子。
靴も見慣れたトラック・シューズでなくランニング・シューズで走っているせいか走りがやけに重く見える。初めての800とはいえ、もう少しイケるかと思っていたのだけれど・・・
と思ったら、2周目に入り、コーナーで友達の声援を受けた直後から、ひとり、またひとりと抜いていく。
あれよあれよと10人抜きで、3着でゴール。
「最後に抜いた選手が追い抜く際に肘鉄を食らわせてきた」らしい。
確かにビデオを見ると、追い抜く際に息子の動きが一瞬止まる。その際の相手の右腕の動きも不自然。
「あれがなかったら、2位の選手も抜けていたと思う。」
そう言いながらも、相手を恨むでもなく淡々としている息子。もしかしたらそんなことよりも、クラスメートの女子に「最初はずっとビリだったのに3位でゴール、すごいじゃん!」と言われた嬉しさが優ったのかも。
いくつかの競技をはさみ、400m。
この頃には陽も暮れ、ジャケットを着ていても寒いくらいに気温が落ちる。
寒いので最後まで上着を脱ぎたくなかったのか、遅くチェックインした息子は本来走る予定の第1レースでなく第2レースに振り分けられた。
1着でゴールしたが、着順よりタイムが問題。
ゴール後、コーチたちが次々に息子とグータッチやハイタッチしに来るのが見えるので、良い記録が出たらしいと想像がつく。
シーズンが始まって記録が縮まらず壁にぶつかっていた息子。ようやく自己記録を1秒更新したのだった。
またいくつかの競技をはさみ、ようやく夜9時頃、大会最後の種目4X400mリレー。
前回、アンカーで抜かれて2位だった息子チーム。今日は息子は2番手で走る。
慣れない800mも走っているし、疲れているだろうけれど、アンカーよりプレッシャーは少ないかも。
結局・・・トップでバトンを受けた息子が抜かれ3位に後退。3番手が1人抜いて2位に浮上。そしてアンカーが抜かれて3位だったところ、直線に入ってデッドヒートを繰り広げた1位と2位の一人が転倒。その隙にゴールした息子チームは2位。
リレー、勝ちたかったけれど、やっぱりそう簡単には勝利の女神は微笑まない。
全種目が終了し、4校の対戦結果は息子チームは2位。
各種目で、1位は4点、2位3点、3位2点などという風に学校に得点が入っていき、総合で学校対抗戦になっているのだ。
その結果が、全種目終了後にすぐ出たのは、今回の試合では自動タイム記録装置が導入されていたから。
選手達は、チェックイン時に右脇に番号ステッカーを貼り付ける。

トラックの外にカメラが設置されていて、コレがコンピュータにつながっている。

こうしてゴールした瞬間に記録が取られて、得点が計算されていくのだ。
昨年、すべての試合に出た息子だが、このようなシステム導入がされていたのは今回が初めて。
まあ、その分、中学の陸上試合ごときに、観戦入場料を取られたのも今回が初めてだけれどね。
本日のピンズは、10人抜き記念に駅伝もので、98年の横田駅伝のミニ・バッジ。
BGM「リアル・フェイスbyKAT-TUN」
♪スタートダッシュで 行くんだ