
デジタルな時代の中学校の宿題は、私が中学生だった頃とフォーマットが異なる。
例えば、今日が提出期限だった理科の宿題は「デジタル宝探し」。
現在習っている力学の、14の項目を、身の回りで探して、動画か写真に撮影し、ビデオ作品として編集するというものだ。
撮影する14項目は、ひとつのテーマでつながっていなくてはいけない。
息子が選んだテーマは「ランニング」。
ランニングに絡んだ一連の出来事から、「ここでどのような法則が働いているか」という説明を加えていく。

スタート前の「静止」状態では何が起こっているか、走っている時何が起こっているか等等に続き・・・

走り終わって飲もうとした水ボトルを落としてしまった!そのあとつまずいて転んでしまった・・・などなど、ランニングにむりやりくっつけたような場面で、他の項目を説明していくという案らしい。

ビデオの編集は、生徒が各自持っているソフトを使って行い、DVDやメモリーの形で提出。
ソフトを持っていなければ、ANIMOTOの無料基本サービスを使って作成し保存すれば、提出完了。
一見大変そうだけれど、カメラのデジタルの時代。
レポートを手書きして提出するより、簡単だし、どんな作品に仕上げるかクリエイティビティの幅があって楽しそうに思える。
こうしてAnimotoを紹介している先生がいる他、Edmodeというサイトを活用している先生もいる。
先生がここでアカウントをひらき、その授業を取っている生徒がメンバー登録をする。
これでクラスのチャットの場が設けられ、先生が宿題の内容をここに書き込む。生徒たちは先生やクラスメートに質問したり答えたりでき、さらにここにファイルを送ることで宿題を提出もできる。
例えば、英語の先生が「**までに<スタインバックの怒りの葡萄>の本を用意すること」と書き込む。生徒が「電子ブックで持っていってもいいですか?」などと質問を書き込んだのに対して先生が「下線を強いたり引用を書き込んだりするので電子ブックは無理」と解答したり、生徒同士が「ライブラリー・ファイルが開かない!」「どこそこをクリックして、そこの左下を見て!」などと助け合ったり。
なかなか便利なサイトである。
そんなデジタルな時代といえども、ノートをとったり、ほとんどの宿題はまだまだ手書きのまま。
毎朝5本の鉛筆を削って、赤、青、黒のボールペンとともにペンケースに入れて出かけていく。
この確認を、忘れちゃいけないのだ。
先日、息子の数学の宿題だった用紙を見ると、どの問題も間違っていなそうなのに「-10点」の表示が。
「これ、なんで?」と尋ねてみると「採点用の赤ボールペンを持っていくのを忘れたので減点。」なのだと。
え~!青ペンじゃダメだったのか?
赤ペン忘れて10点減点は厳しい~。
他にも、読書記録を提出した際、指定のページ数を読んだので100点のはずが95点。
なぜに?と思ったら、提出用紙に記入した著者名の名前の出だしをうっかり小文字にしてしまったので減点。
う~ん、コレはありか?
日本語でも、川端康成を河端康成と書いたら間違いだよね?(って、例としてちょっと違う?か?)
学校現場でも進むデジタル化。
だけれども、やっぱりまだまだアナログな部分が大きい。
うっかり忘れ物や書き間違いにも、デジタル仕様で防げないから、注意を忘れずに、ね。
本日のピンズは、缶バッジで、バグルズの缶バッジ。
これはレコード購入特典としてレコード屋で貰ったものなのだけど、確か、バグルズでないレコードを買って貰ったはず。
ラジオが主メディアとしてヒット曲を作ってきたのが、MTVの出現でPVがヒット要因として大きくなった時代。「ビデオがラジオ(から出てくる)スターを殺した」と歌い、それがスマッシュ・ヒットになったバグルズ。
BGM「ラジオスターの悲劇」バグルス