
エイプリル・フールなので、「嘘」「騙す」という話題で。
子供がまだ幼児だった頃、子育てしていて何度も頭に浮かんだ言葉が2つある。
ひとつは「鼻を膨らます」。
これは、正しくは「鼻の穴を膨らます」なのか、よくわからない。正解は、どう言うの?
正しい言いまわしはともかく、保育園児だった頃の息子が、何か新しいおもちゃを見つけたとか、楽しそうなものを見つけたとか、「おっ!」という表情で、鼻が膨らんで見えた。
それを見るたび「ほほ~、こういうのを<鼻をふくらます>っていうのかなあ~」と何度も脳裏によぎったのだった。
でも、「鼻をふくらます」って、「期待に胸をふくらます」と同意な言い回し?
というか、それ以前に、そういういいまわしがちゃんと存在するのかも自信がない。あり?なし?
さてそれより、もっと、なんだかピッタリだなあ~と何度も脳裏に浮かんだ言葉が「子供だまし 」。
「こんな子供だましで消費者が納得すると思っているのか!」などと使われるこの言葉。
子育てしていて、何度頭をよぎったことか。
例えば、子供が泣きそうな状況などで「でも**は**だから、すごいよ~がんばれ~」などと励ましたとする。すると、子供がその気になってしまったりすると、自分で言った言葉に自分で「あ~あ、子供だましにだまされたな、息子」とつい思ってしまう。
嘘はつかないまでも、うまい言い回しでいかに子供の気持ちを盛り上げるか、頭の良い親というのは、こういうのが上手かったりするのだろうなあ。
そんな事を今になって思い出しているのは、息子が大きくなってもう「子供だまし」ネタがばれて通用しないのを感じているから。
子供とティーンのはざま、プレ・ティーン年代に位置する息子。
子供だましはもう通じないんだよなあ~。
喜ぶべきでもあるのだろうけど。
本日のTシャツは、子供の育て方対応がシフトする時期を実感しつつ、自転車とRUNをスイッチして競技するバイアスロンのTシャツ。
あ、でも、バイアスロンは、走→自転車→走だったりするから、これが子育てと同じだとまた「子供だまし時代」に戻っちゃうことになるから、ちょっと違うか。(というかぜんぜん違う、か)
このシャツは、昔、通っていたフィットネス・クラブ の売店で買ったもの。
<余談>
まあ、昔でもだませなかった事もあったりする。
息子が3才の時、アメリカに引っ越してきたのだが、日本で彼が持っていた黒いおもちゃのピストル(100円ショップで売られていた)を「アメリカでは、子供といえどもこんなものを持っていて本物に間違われて撃たれたりするかもしれない」と、親の判断で捨てた。
引越しが済んで、息子はそれを探したのだけど「海を越えて引越ししたから、途中で無くなっちゃったものがあるのよ。きっとあのピストルもそうなのね」と説明した。
事実、アメリカに着いた引越し荷物は、少なくともダンボール何箱分かが紛失していたのだ。
息子、「そうか、紛失しちゃったんだ」とは納得しなかったようで、それから数年「あれ、まだでてこないね」と、思い出したように何度も口にした。
さすがに今では忘れているだろうと思ったら、数ヶ月前、何かの話題から「そういえばさ~、あのおもちゃのピストルがなくなったの、いったいどこに言っちゃったんだろうね。不思議だよね~」と息子が言った。
捨てている場面、息子は見ていないはずだけど、バレてる?
もう8年も前もことなんだけど、ちびっこのココロになんだかものすごく忘れられない出来事だったの?
「なくなっちゃったんだね~」じゃ、子供騙しできなかったのね。
大人になったら、何かの機会に「あれは実は・・」と告白して笑い話にでもしてみるか~。