
不況の世相を反映してか、この夏ごろから私のメールにも頻繁に「フィッシング詐欺 」メールが来るようになった。
それ以前にも、「ペイパル の口座リニューアルで引き落とし銀行口座情報が必要なのでここで手続きをしてね」などという最もらしいものがちらほらとは来ていたが(ペイパル口座など持っていない私にはウソなのはすぐにわかるのだけど)、最近増えたものは「なんでやねん!」な内容が多いのが特徴。
しょっちゅう来るのが「アフリカの億万長者がなくなり、その遺産を受け取るのにあなたの助けが必要」とかなんとか言うもの。国や名前などが違うけどほぼ同様の内容のものがメールされてくる。
なんで全く見ず知らずの、行ったこともない国の方の遺産が私に関係があるというのか。こういう話を信じる人がいるものなのか?不思議。
そのうちに内容に変化が出てきて、今度は「どこそこの誰それが、あなたが亡くなって自分が遺産の相続人であると現れていますが本当ですか?確認を」と、私が遺産を残した側になっている。
まあ、こっちの方が「いえ、生きてます」とコンタクトとりたくなるので上手いかな。
こういうメールは、本文の一部をコピペでネット検索してみれば、必ずといって良いほど同じ文章の詐欺警告が見つかる。
メールは無視すればそれで良いのだけど、最近新たな詐欺が現れた。
訪問詐欺である。
ウチにはあまり勧誘や押し売りのような人は来ない。たまに来るのは教会の勧誘や家のメンテナンスのセールスくらい。
あとは、地元高校のクラブ活動資金集めとか、ボーイスカウトのポップコーン販売 とガールスカウトのクッキー販売 などで、こういうのはご近所さんなので購入する。
そういう状況な我が家にやってきたのが、18歳くらいの男の子。
夫が対応したのだが、何でも「近所に住む**の息子で、野球をやっていて今回サンディエゴでの試合に進出が決まった。資金集めも兼ねてコーチから人助けもしようという提案があって、長期入院の子供たちのために**病院に本を寄付する資金集めもしている。自分の父が窓清掃会社をしていて、僕らの社会奉仕に賛同して、寄付してくれたお宅には御礼に跡で窓を清掃させてもらいにくると申し出てくれた。」
というのである。
翌日、数件先の方から「ウチにこんな子が来たのだけど、詐欺よ!」と警告メールがリンクつきでまわってきた。
リンクを見ると、アメリカ全土で同じ事が行われているらしい 。
ウチに来たのは、とても印象に残る赤毛の子で、服装もその年代の子には珍しい明るい緑色のパーカーだった。
もしかしたら、あれは髪と服装に注目が行き、顔の印象を隠す変装のようなものだったのかも。
それにしても、同じ手口の詐欺が広いアメリカ全土で行われるのは、どうようにして広まるのだろう?
訪問する子達は、誰かの指示のもとで組織的にやっているのか、それとも個人的にやっているのか?
とにかく、個人情報を見知らぬ人に教えるのはもってのほかだが、「寄付」という名の詐欺にも気をつけなきゃならないようで、せちがらい世の中。
本日のTシャツは、カナダの警察「Royal Canadian Mounted Police 」のTシャツ。

このRCMPのサイトにも、詐欺の警告がいろいろ 掲載されている。
例えば私がこんなポリス・シャツを着ていても、現職警官とは限らないのでだまされないようにね。(って、誰もだまされない、か。)