92 坂戸毎日チャリティ・マラソンT | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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オースティンの図書館にも、邦画「誰も知らない 」のDVDがあったので観てみた。
柳楽優弥 が史上最年少14才でカンヌ国際映画祭 主演男優賞を受賞した、2004年の作品。

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ストーリーの内容的には、先日他界された緒方拳 さん主演の映画「鬼畜 」に似たものがあるが、最大の違いは、淡々とストーリーが綴られていくところでしょうか。

映画の英語タイトルは「NOBODY KNOWS 」。そのまま「誰も知らない」なのだけど、映画を観たあとに私が思い浮かべたのは「WHO CARES」。
WHO CARES は「知るかよ」「関係ね~よ」「どうでもいいよ」といった意味。

自分たちだけで生活していく子供たちの存在を「誰も知らない」だけではなく、この映画では全てが「WHO CARES」で淡々さをかもしだしているように見える。

主人公の少年と友達になる男の子達は、少年の家に親の目がないことを「あ、そう」と気にせず利用するだけ。
コンビニで少年が万引きゲームに加わらなかったことで、「あ、そう」と離れていく。

子供たちが塾や無断欠席でチームの人数が足りない野球コーチは、そこに居合わせた少年を「ちょっと君」と頭数あわせに使う。彼がだれであろうが知ったことではない。頭数がそろえばいいのだ。

少年と友達になるいじめで不登校の少女は、少年のために「オジサンとカラオケを歌って」お金を工面してあげる。少女の親は知らない、オジサンも彼女が誰で何にお金を使うのか、知ったことではない。

妙にバラバラな淡々な社会。

その中でひときわ便利で優しい存在に描かれるのが「コンビニ 」。
少年は、コンビニで食料を調達する。カップ麺は生活の味方、クリスマスには、売れ残ったケーキが値下げされるのを待って兄弟にケーキを買って帰る。
そして、そこのアルバイト店員たちが、「誰も知らない」少年の生活を知っていて、こっそり賞味期限が切れたおにぎりなどを融通してくれる。(保護の団体に連絡しようと提案するが、少年が「兄弟がバラバラになるのを経験したのでもう嫌」というのを尊重し、それ以上は口出ししない。)

泣ける映画なのかと思ったが、観ていても妙に淡々と観れてしまう。
違和感のない現代の物語。
・・・に感じてしまうところが、余韻として後に残る、それが静かなこわさかも。

さて、映画の中で、少年は公共代金が払えず、電気やガス、水道を止められてしまう。
この3種は生活の基本なので、支払い損ねてもすぐにはとめられず猶予がある。(映画でも少年の手元に警告手紙が届いている)
これらと違うのは電話。電話は最低必需なものでもないので、支払いをしないと止められるのが早い。
・・・って、なぜ知っているかというと、昔止められたことがあるから。
通話料を口座振替にあえてしていなかった時期がある。なぜかというと、当時NTT のオフィスに出向けば、テレフォンカード で支払いができたからだ。
何かと貰ったりしてしまうテレカを使う機会がほとんどなかったので、それで毎月支払いしていまえば、テレカを無駄に貯めてしまわずに活用できると。

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(NTT支社で支払いに使うと、左のように大きなパンチ穴が開けられた。右写真のは公衆電話で使用した際の通常の小さい穴。)

なのだけど、NTTに出かけるタイミングを逸してしまい、一時停止状態にされたことがあった。。。おはずかしい。

本日のTシャツは、こちらは止められたことはない「東京電力 」のTEPCOロゴが袖に入った、92年の「坂戸毎日チャリティ・マラソン」の参加Tシャツ。

sakadoo