
オースティンに住むミュージシャンの大御所ウィリー・ネルソン 。
彼が「新しいビジネス」を始めたという記事が地元紙に載っていた。
そのビジネスとは・・・

空気から飲料水を作るマシン !
えっ?そんなエコ製品が!
で、なんだ、この健康そうなウィリーの写真。と思ったら、ご自身も「こんなビジネス、僕のイメージが変わっちゃうよなあ~」とコメントされてるそうな。
空気から飲料水を作るのは、なんてことはない、空気中の湿気を利用して、このマシンの電気を入れっぱなしにしておくと、だいたい1日で8ガロン、2人暮らしなら充分補える量の水が作れるんだそうだ。

お値段は17万円程。
ふ~ん、なるほどね、と眺めていたが、ふと気がついた。
これって、原理は私が日本で愛用していた「アレ」と同じではないか?
その「アレ」とは、布団乾燥機(除湿機 、だったかも・・・)。
昔、モルタル2階建てアパートの1階に住んでいた時、室内の湿気がすごかったのだけど、1階で窓を開けるのも安全ではなかったので、思い切ってセールで買ってみた布団乾燥機。
目的は布団でなく、このマシン、ノズルの先を押入れに差し込んで運転しておくと、押し入れ内の湿気を吸い取るという「押入れ乾燥」に使えたのだ。
これを使ってみて驚いた。
押し入れ内の空気を吸い取り、マシンのタンクにものすごい量の水が溜まっていく。そして、通風孔から出てくる乾燥した空気が部屋に送り出されて、室内の空気が肌で感じられるほど軽くなった。
タンクに溜まる水の量、半端じゃなかった。
もしかして、ウィリーのマシンって、構造はあの押入れ乾燥機と同じで、溜まった水を飲料水に使うだけ?
もちろんそれなりの浄水フィルターなどが付いていたりするのだろうけど、押入れ乾燥機の水タンクを経験した私には、どうもイメージが・・・・
このウィリーの「空気・飲料水マシン」の販売に名乗りをあげたのが、記事の写真に左にウィリーと写っている、オーステインのランニングショップ「RUN-TEX 」のオーナー。
この記事の写真、この方が写っているのといないのとで、かなり印象が違ってくる。
現行の写真、健康的なイメージで「ジョギングの後の水が美味い!」イメージなのだけど、ウィリーだけが写っている図を想像してみると、「ドリーム・キャッチャー などが並ぶカントリーな家のエコ生活」に見えそう。

どういうセールス展開をしていくのか興味はないでもない。
本日のTシャツは、ウィリーとタッグを組んで「空気・飲料水マシン」普及に乗り出したRUN-TEXが冠主催していた、2000年の「マラソン・キッズ」Tシャツ。
ちなみに、オースティンはほぼ1年中気温が高くて湿度も高い。
エアコンは必須で、エアコンの役目は涼しくするだけでなく湿度低下に重要。
窓を開けると、外気の湿気を室内に入れてしまうので、家の窓は開けないのが基本。
長期に留守する時にもエアコンはタイマー機能で入れっぱなしが基本。
花粉注意報のコーナーには、必ず「MOLD」が出ているオースティンなので、外気の湿気をウェルカムしてしまうと、家の中でMOLD(カビ)を繁殖 させてしまいかねず、カビ除去の大掛かりな作業をしないと「住居不可」になったり、家を売る際に買い手を見つけにくくなったりするのだ。

(オースティン周辺のアレルギー・カレンダー。上から7つ目の12ヶ月全部が「シーズン」なのがMOLD 。)
こんな多湿のオースティンだから、使えるかもね、ウィリーのマシン。どうよ???