08 ARA-MO'Sベター・ハーフ・マラソンT | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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息子が小学校の頃の中学説明会で聞いてから興味を持っていた、中学の「ディベート(討論)・クラブ」。
その最初のミーティングがあり、息子はさっそく参加してきた。

ディベートのトーナメントでは、例えば議題が「オースティンは住むのに良い街か」だとすると、Aチームは「良い」をサポートする証拠などを収集し、説得できるスピーチを組み立てていき、Bチームは「良くない」をサポートするものを同じく組み立てていく。
個人の意見ではなく、自分のチームがどちらの立場なのかで、主張をしなければならない。

自分側がいかに正しいかだけでなく、相手側に分があると思われる部分も予想しつつ、相手の主張をくずし、攻撃が予想される自分側の弱点をフォローも必要。
どちらがより説得力のあるスピーチだったか、審判が勝敗を決まる。
親としては参加を歓迎したい、知的で面白いゲームである。

ディベートをしていたわけではないが、「こりゃ一本とられましたな!」と考えさせられたことが、最近TVを見ていてあった。
それは、米国では今話題の中心と言ってもいい、共和党の副大統領候補「サラ・ペイリン氏」について。

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(写真:オースティン・アメリカン・ステイツマンより)

政治的にも経験が浅く、驚きの選択だったペイリン氏だが、更に「17才の未婚の娘が妊娠中」だという。ペイリン氏自身が44才で5ヶ月ほど前にダウン症を持つ息子を出産したばかり。

「生まれたばかりの子供、出産を控えた未婚の10代の娘。そんな時期になぜ過酷な選挙戦に出るのか?」
私の個人的な意見は「信じられない!」だった。

そんな私を黙らせたのが、TVに出ていた某選挙部員の一言。
「もし、これが男性なら同じ事を言いますか?」

・・・・
オバマ氏がクリントン氏と予備選を戦っていた頃、私はクリントン氏の扱いに「男社会に出て行く女性を妨害しているのか?」と感じてしまう事が少なからずあった。
選挙に性別は関係ないではないか!と憤りを感じながら、一方でペイリン氏には「母親が育児してあたりまえ」という概念を当然のように持っていたのだと、その方の一言で気がついた。

そうか、もし彼女の夫が家庭内の面倒を見られるなら、私の主張は弱い~。
これが「こういう家庭状況で立候補するペイリンに賛成するか」というディベートをしていたとこだとしたら、私は敗北だな。
(ディベートなら・・という話であって、子育てにまつわる家庭環境だけが問題なのではなく、今でも私個人的にはこの人選にはYESとは断じて言えない。)

う~ん、自分の論理の一貫性のなさを突かれた、するどい一言。
TVを見ながら、思わず「やられましたなあ~」と思った瞬間だった。「家族は関係ない。いかにペイリン氏は適任か」を延々述べられるより、自分の意見を再考させられてしまう一言。
ディベートなら、さて私はどう返せるか?そういうのがディベートの面白さなんだな、これが。

息子も中学生なりにディベートの楽しみ方がわかればいいなと、見守ることにしよう。

本日のTシャツは、夫婦はお互いの「ベター・ハーフ」というが、大統領と副大統領のタッグも、お互いの能力を補う「ベター・ハーフ」と考えていいのかな?ということで、08年の「アラモのベター・ハーフ・マラソン」参加シャツ。