99 自然人レース係員T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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現在読んでいる本、ジョン・クラカワー著の「INTO THE WILD 」。
ジョン・クラカワー 氏はエベレスト登頂を描いた「INTO THIN AIR」(邦題「空へ」)なども執筆している登山家作家。

INTO THE WILD(邦題「荒野へ」)は、ショーン・ペンの監督で昨年映画化 もされていて、私が買ったペーパーバック版の表紙の写真は、映画のものが使われている。
映画はまだ観ていないが、書店で表紙の写真に惹かれて本を買ってしまったのが半年前。

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レコードでいえば「ジャケット買い」したわけで、なかなか実際にページをめくる日が来ず、ようやく現在読んでいる最中。

表紙の写真の青年アレックスが、突然アラスカ「荒野へ」なにもかも捨ててふらっと出かけて行く。やがて古びたバスの中で息絶えているのが発見される・・・そういう話だというのはだいたいわかっていたが、それだけではなく、クラカワー氏は、アレックスの足取りを追って取材しつつ、彼と酷似した他の「荒野へ」旅立った青年達の話を合わせて、その心理を探ってみようと試みている。

まだ全部を読み終わっていないが、主人公のアレックスの話だけだと、実際の彼の気持ちが不可解で謎すぎる。
そこに比較される同様の青年達のストーリー。

例えば、「大自然の写真を撮りに行く」と目的が明白だったカールの場合、3ヶ月後に迎えに来てもらう飛行機の予約をきっちり入れ損ねたらしい。
迎えが欲しい時期に飛行機を見かけたカールは、手を振って合図するが、飛行機は着陸せずにいってしまう。その後飛行機などは来ず、激寒の冬が始まり食料が底をつき、耐えかねたカールは狩り・護身用の銃で命を絶ってしまう。
カールの日記に記されている。「飛行機が来たが着陸しなかったのは、雪面着陸用の別の機で出直してくるのかと思ったが、そうではなさそうだ。今思うと、飛行機に向かって手を振って助けを求める合図したのが、片手を振ったのだが、それは「こっちは大丈夫!」という意味だった。助けが欲しくて着陸して欲しい時には両手を振らねばいけなかった」
喜んで飛行機に合図した手の振り方一つで、生死を別けたかも知れない・・・やりきれない話だ。

青年がなぜ手持ちのお金も全て放棄し荒野へ向かったか、という放浪心理を登山家作家が丁寧な取材で探っていく「INTO THE WILD」。
まだ半分読んだところだが、思ったより面白い。
機会があったら、映画も観てみよう。

本日のTシャツは、WILDに、川の中を進んだり、崖を登ったりする、秋川渓谷「自然人レース」の99年の係員用シャツ。
昨年10月5日 に参加Tシャツを載せているが、この時か翌年かに、この係員用のシャツを夫が貰ってきてくれたもの。