
息子の小学校で、体育の先生が伝統的に行っているイベントがある。
それは「生徒VS先生」のバスケットボール試合。
このバスケ試合は、校内球技大会シリーズの一環で、参加生徒は最上級の5年生のみ。
5年生の学年の始めに案内が出され、参加希望の生徒は昼休みに集まって体育の授業とは別に球技の試合を行っていく。種目はフラッグ・フットボール、バスケットボール、ホッケーで、それぞれで試合をしていく。
種目ごとに、参加を決めた生徒たちはチーム編成などは先生が関与するのでなく自分達で行っていく。チームが出来上がったあとは週に2度ほど昼休み時間に集まって試合をしていき、優勝チームが決まる。
3種開催される球技の中でバスケだけは、この優勝した5年生チームが先生選抜チームとが「校内タイトル戦」を戦うのである。その試合が今日行われた。
試合は全校生徒が観客として集まった中で白熱の試合となる。
今年の先生チームは、数少ない男性の先生全て(体育の先生と校長先生も含む。校長といっても私より若いと思われる)+女性の先生というチームで手ごわそう。
対する5年生優勝チームはキャプテンが「父親が元プロフットボール選手で息子達も皆フットボールをやっているらしい」という子に、「バスケチームに入ってます」という子がいたり、小学生と言えど先生に比べ「現役度」が高い。
午後の体育館。
ボールの行方に、観客の子供たちの歓声がどよめく。試合時間終了数秒前には自然にカウントダウンが大声で始まる。
試合は先生チームが1ゴール差で勝利。
勝っても負けても、卒業を来月に控えた5年生たちには思い出の一コマになるのであろう。先生との対決にこぎつけなかった息子チームも、それまでの予選をずっと楽しんできたのだ。(帰宅するとまず「今のところ僕のチームは3位」などと真っ先に報告したりしていた)
なかなか粋なイベントである。
私が子供の頃、小学校でこんな先生と生徒が同じ土俵でスポーツを楽しむなんていうイベントはなかったよなあ~。
本日のTシャツは、小学校の「先生VS5年生バスケットボール校内チャンピオン決定戦」を記念してバスケットボール物で、「テキサス大学バスケットボール 」のTシャツ。
ついでにオマケ話。
小学生対象の「カブスカウト」のキャンプでは、キャンプの最後にシメとして恒例「子供たちVS親たち」の綱引き合戦が行われる。子供たちは真剣な目つきで親たちチームに挑む。
だが、親側で密かにささやかれるお達しは・・・「1回目は子供たちに勝たせ、2回目は親が勝ち、3回戦で優勝決定戦という事で、これは子供たちに勝たせます。よろしく。」
子供たちを盛り上げるために親側が手加減するのだ。
舞台裏を知ってしまうと興ざめだが、知らない子供達は、勝って大喜び!負けて燃え!勝利で更に大喜び~!と、親の策にまんまと乗せられている。
まあ、プロ試合とかでなくキャンプの余興綱引き。コレくらいはいいよね。子供たちは大喜びでみんなで力を合わせて勝った達成感に浸れるわけだし。
子供たちには、ナイショ!
ちなみに「綱引き」は英語で「TUG OF WAR 」と言う。