
先週フロリダで、街のイメージと色彩のマッチングについてふと思った。
他の場所ではうきそうな、ピンクフラミンゴなピンクや、マイアミ・ドルフィンズ なミントグリーンといった色が、フロリダで見かけると妙に納得する。
特にリゾート観光地的な場所で、ヤシの木々の中にピンクやグリーンのキュートなカフェなどがあるとウキウキした気分になるのは、自分の個人的ステレオタイプ化したフロリダ・イメージに合うからなのかな。
店などだけでなく、リゾート焼け(と思われる)した肌に、サーモンピンクやライムグリーンの服を着られている方たちを見かけても、イイ感じだなあ~と思ってしまう。
同じ温暖な気候でも、テキサスとなるとどこか違う。
テキサス大学のスクールカラーが「テキサス・オレンジ」という「焦げたオレンジ色」なのだが、この色がすでに私の中ではテキサスのイメージ。
フロリダ・イメージの色たちのみずみずしさ、ライトさがどうも合わないと思ってしまう。
そんなテキサス・オースティンに、唐突にフラミンゴ・ピンクがずらりと目に入る場所がある。

これは園芸店 の前にずらりと飾られたプラスチックのフラミンゴたち。
通常このような状態で、ピンク・フラミンゴが並んでいる。
が、ときに祝日などにあわせて、バレンタイン時には赤いハートが並んだり、ハロウィーン時にはフラミンゴの数が減らされて作られたスペースにカボチャがごろごろ並んだり・・・。
面白かったのは、地元大学の伝統的ライバル「テキサス大学」と「テキサスA&M大学」のフットボール試合の時。
ピンク・フラミンゴの代わりに、左半分にはテキサス大のスクールカラー「オレンジ」 のフラミンゴたちが、右半分にはA&M大学スクールカラーの「えんじ色」 のフラミンゴが、ずらりと並べられていた。
最初いつもと違う色のフラミンゴに「なんだろう?」と思い「ああ、フットボールの試合!」と思いついた時に、しゃれてるなあ~と感心したが、それだけではなかった。
フットボールの試合が終わって、テキサス大学が勝ったあとここを通ったら・・・A&Mえんじ色のフラミンゴが全部倒れていた。
ノックダウンしたぜ~とばかりに立っているオレンジのフラミンゴたちと、バタバタっと地面に倒れているえんじのフラミンゴたち。
これを見た時には笑った。
で、このプラスチックのフラミンゴ。
庭に飾ったりするためのものなのだろうけど、TVでこれを使ったビジネスを紹介しているのを見た事がある。
それは・・・
誕生日などにサプライズさせるお祝いビジネス「LAWN GREETING」
。
例えば「妻にナイショで誕生日に驚かせたい」と言う人からオーダーが入ると、人々が寝静まった深夜、フラミンゴ隊がその家のフロントヤードに「ハッピー・バースデー!」の看板とともにフラミンゴをすらりと設置 するのだ。
誕生日当日、何も知らずにいつものようにカーテンを開けたらそこにはピンクの軍団が誕生日を祝福に来ている・・というものだ。
テキサスには似合わなそうと先に書いたように、こんな集団が家の前に現れたら、そりゃ~目立つわ、驚くわ~。
インパクトはあるでしょうねえ。
(オースティンのピンク・フラミンゴな園芸店でもこんなサービスもやっているのかは定かでない)

(LAWN GREETING会社の広告より。↑フラミンゴ以外にもバリエーションはあるようで。)
本日のTシャツは、そんなピンク・フラミンゴの、01年「フラミンゴ5K」5kmRUNのシャツ。
日付が今日3月18日と入っている「カレンダー・シリーズ」でもある。