カンサス大学バスケ T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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ご近所のAさんのお母様(Bさん)が他界された。

Bさんはずっとカンサスにお住まいで、夏休みやクリスマスなどにAさん宅に宿泊にこられるのが常だったが、昨年自宅で倒れられ、心配したAさんがオースティンに呼ばれた。

このクリスマスも家族で旅行されたり元気に過ごされたようだが、昨日突然高熱に襲われ病院に向かわれたらしい。
Aさんからの「今これこれで病院にいて出られないので娘を学校に迎えに行って、息子が帰宅したら鍵を渡して欲しい」という電話でそれを知った。Aさん宅とは、こういう時のためにお互いの家のカギを預けているのだ。

しかし、子供たちが帰宅する時間には既にBさんは息をひきとられていた。
Aさんは子供たち(Bさんにとっては孫たち)を呼び寄せる時間はないと判断し病院を離れず、ひとりお母様の手を握って見送ることにされたのだった。
突然旅立たれたBさんだが、Aさんに見守られて旅立てた事は幸せであったに違いない。

ご近所には、我が家よりAさんとは長く親しくお付き合いされているご家庭があり、その方たちに「何かお手伝いができるなら言ってください」と言っておいた。
日本のお通夜などと違い、教会でのこういった流れが私にはさっぱりわからない事でもあるし。特に同じ教会に通われるCさん宅が自然とサポート本部のようになる。

夜、「きっと食事のことなど考えられないだろうから何か食べ物持って行けばよかったかなあ」と思ったので、Cさんに電話してみると、CさんはAさん宅にいらした。私と夫も訪ねてみる。
お母様を亡くされたAさんをかこんで、ご近所が集まり他界されたBさんの思い出話などをみんなで。しんみり淋しいのだが、みんなで再度「REMEMBERING」しながら、Bさんの暖かいお人柄に微笑みたくすらなるのだった。

私自身はBさんとは、Aさん宅にいらした際に挨拶をかわしたりする程度だったが、一度Bさんが「スクールバスで帰宅するはずだった孫がバスに乗ってこなかった」と来られたので、2人で私の車で学校に向かい「孫さがし」をした事がある。無事が確認できて2人で帰宅する時、それまで心配で仕方なかったBさんがようやく笑顔で自分の車の話などをされた。やさしく孫を愛する幸せな笑顔だった。

昨年のクリスマス・イブにAさん宅にメリー・クリスマスのご挨拶に突然伺った際、AさんとBさんは並んで映画を観られている最中だった。しばらくお邪魔し世間話をしたが、Bさんはひざかけにくるまり心地良さそうに、フットボールの試合を観にいった話などを楽しそうに笑顔で話してくださった。静かで穏やかで暖かなクリスマス・イブの夜だった。

突然に訃報に、あのクリスマスイブのBさんの笑顔が思い出され、淋しくなる。

本日のTシャツはBさんのご冥福を祈り、Bさんがずっとお住まいだったカンサスのTシャツ、03年のカンサス大学バスケット・チャンピオンのシャツ。