
本日のTシャツは、今日11月28日の日付の入った「92年シアトル・マラソン」のTシャツ。
私がシアトルを走ったのは93年なのだが、ゼッケン交付会場で売っていたTシャツがこの前年のものしかなかったので買ったもの。
93年にシアトルマラソンを走ったのは、その年のNYCマラソンが通常より1週間遅い日程になっていて、NYCを走ったあと、ストップオーバーでお金をかけずにシアトルにも寄れるので、このマラソンも走りたいと思ったからだ。
そういう「開催日程」だけで選んだシアトル・マラソン。
当時まだイチローもいなかったシアトルについて、私が知っていたのは、「ツインピークスの街」「カフェラテの故郷」くらい。
カフェラテも、まだスターバックスはまだ日本にはなく私も知らなかった。知っていたのは「森永のマウントレーニア」のカフェラテ。

このラテのCMに当時ジョディ・フォスターが起用されていて「(シアトルの)マウントレーニアで生まれたカフェラテ」というようなコピーで、私は「カフェラテ」というものを初めて知ったのだった。
さて、シアトル・マラソンの方だが、マラソン前にシアトルに着いたのが「サンクスギビング」当日。
米国のサンクスギビングがどんなだか知らなかった私は、店が全て閉店になった街で食事さえ買えず呆然。
閑散とした街を歩いて周る事になった。


スペース・ニードルのタワー展望台から見たシアトル。

たまたまでくわしたサンクスギビングのパレード。
翌日はゼッケン交付とカーボローディング・パーティー。
そしてその翌日にマラソン。街中のホテルからバス(スクールバス)が出てスタート地点まで運んでもらえる。

到着してもスタート地点は自然公園。何も無いのでバスの中でスタート時間まで寒さをしのぐ。
スタート直前、トラックに積まれたダンボールに荷物を放り込み(ゴール地点まで輸送される)、スタート。
スタートもゴールも、マラソンは街の中心部から離れた地域で行われる。宿泊したホテルなどでも「マラソンを走りにきた」と言ってもみんな「マラソン?そんなのあるの?」と認知度が低い。
スタートからゴールまで、沿道の応援はほぼ無い、雪景色の大自然の美しい景色とランナーたちだけ。
シアトルの美しい景色の中を走り、当時の自己新記録でゴール。

とにかく寒いので、さっさと街まで戻る送迎バスに乗り込む。
(写真で手にしている完走Tシャツは。7月22日に写真を載せています)
さて、レースも終わったら私が楽しみにしていた「アレ」がようやく楽しめる。
その「アレ」とは・・・
シアトルが故郷という「本場のカフェラテ」。
マラソン前から、街で目にするおいしそうなラテを飲みたいと思っていたのだが、私は乳糖不耐症なのでレース前にはミルクを含んだラテは避けていたのだ。
早速カフェでラテを注文。
う~ん、マウントレーニアのふもとで飲む、本場カフェラテよ~。
一杯のカフェラテを、シアトルの町並みとともに堪能した。
その後、シアトルのスターバックスが日本も含みありとあらゆるところに進出し、他のコーヒーハウスも含め「カフェラテ」はいつでもどこでも飲める存在になっていった。
マラソン後に一杯のラテをしみじみ楽しんだ話は、ラテ紀元前の昔話である。