
昨日の金曜は感謝祭後の「ブラック・フライデー」だった。
この日から小売店のクリスマス商戦が本格的に始まるのだが、集客作戦でこの「ブラック・フライデー」には大規模なセールが行われるのだ。
ちなみに米国の小売業の年間の売り上げの20~40%近くもがこのクリスマス時期に集中したりもするそうで、「ブラック・フライデー」の名前の由来は、この日その年初めて黒字になる小売店が少なくないからなのだそうだ。
そのブラック。フライデーに行われる「アフター・サンクスギビング・セール」。サンクスギビング当日の朝刊にどっさりとその広告が挟みこまれてくる。

多くの店舗が、ブラック・フライデーには開店時間を繰り上げる。夜中の0時開店などという店を皮切りに、3時、4時、5時、6時・・と早朝開店するのを狙って、店の外にはテント持参で並ぶ人たちの列ができる。
なぜかというと、広告に載る「スペシャル」は店頭に並ぶ数が限定で、列の先頭近くを確保し、目指す商品が店内のどこにあるのか熟知していないと、手にできずにあっという間に売り切れてしまうからだ。
バーゲンハンターな私でも、そこまではとても参戦する気持ちはなく、この時間帯のセールは体験したことがない。
とはいえ、多くの人がセールに行くというニュースを見たりすると気にはなる。ので、超激戦の本当に「おいしいスペシャルセール」が終わったあとの時間帯にショッピングモールに出かけてみる。
2年前までは、愛用のアウトドア衣料「エディ・バウアー」が「午前中店内全て半額」というのをやっていて、定価40ドルほどのジーパンがセールになっていたのをが更に半額になり10ドルで買えたりしたのが「戦利品」だった。
が、昨年からこのセールは行われなくなってしまった。
今年はデパートのラルフ・ローレン売り場で子供服75%引きコーナーを見つけたので数点ピックアップ。「ユニクロ価格」になってるもんね。

JCペニーなどのカジュアル・デパートは人でいっぱいだったのだが、このラルフの入ったやや格上(?)デパートはガラガラで買い物客がほとんどいなかった。その中で更に奥のコーナーにある75%オフの棚から買い物をしたのだが、レジの女性に「あら、セール見つけたわね」といわれたのが、なんだか隠していたかのようにちょっと残念そうに聞こえた。「ええ、お得だわ~」とニッコリ答えておいたが、ふふふ、バーゲンハンターの私は、ここのラルフのセール棚がいつもどこにあるのか知っているのよ~。
と、まあ普段のセールと変わらないような買い物で帰宅。
買ったものはそれだけなのだけど、おまけに毎年貰ってくるのがJCペニーの粗品「ミッキーのスノー・グローブ(振ると球体の中の白いフレークが雪が舞っているように見える)」。

ミッキーマウスのコレクターではないのだが、2年前店内を歩いていると「どうぞ~」と手渡された。
だけなのだが、コレクター気質な私は2個揃うとコレクションを続けたくなってしまう。
今年はこれ目当てもあってでかけたようなもの。が、店内で配っているのが見つからず、箱(例年箱が同じ)を手にして歩いている人に「すみません、それ、どこで手にしましたか?」と訪ねて配付場所に突進してしまった。
毎年デザインが変わって年度が入っているのが、コレクター心をくすぐるのよ。
セールの雰囲気に呑まれて、安いからといって理由をつけて買ってしまうと「安物買いのなんとやら」になることは百も承知。
本日のTシャツはその後悔例。夏の最終セールで2~3ドルくらいになっていたこのNIKEのTシャツ、ピンクの帽子と合わせて着られるものがなかったので・・が自分に対する言い訳で購入。
が、ロゴのサイケっぽい部分が、パウダーピンクの帽子とは合わず、結局我が家でデッド・ストック状態。小額とは言え、こういう買い物はバーゲンハンターのゲームでは「負け」なのだと後悔、後悔。
こういう「同じものなら安くで買わにゃソンソン!」は、関西の血なのだろうか。
あまり戦利品を手にしないとは言え、多くの人が集まっているのを見るだけでもクリスマス商戦の始まりを感じられる。さあ、クリスマスまで、ホリデー気分の始まりだあ~、の「ブラック・フライデー」。