06 シェリフ(警官)と歩こう T | 今日もTシャツ@TEXAS

今日もTシャツ@TEXAS

コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

222

我が家の周りは、普段はとても静かで安全な地域である。
なのだが、毎年クリスマス前の今頃の時期に、夜中の車上荒らしが数件発生する。
昨日、すぐご近所の家が被害にあわれてしまった。

手口から「プロ」の仕業と思える。ガレージ前に駐車されていた車の窓の一枚が、きれいに窓枠にそって切り取られていて、たまたまうっかり置き忘れられていたハンドバッグ(財布なども入っていた)が盗まれていたのである。
窓が割られた音もしなければ、ドアを開けると鳴る様に設定されていたアラームも作動しなかった訳である。
実際、発生時刻と思われる朝の4時頃、近所では少なくとも3人が起きていて、人の気配に窓の外を見た方もいらしたのだが、狙われた車はちょうど死角で見えない位置だったそうだ。

毎年この時期に発生するのは、年越しの金がない・・という動機なのだろうか。
この車上荒らし以外では、日ごろはいたって静かな地域である。大きな事件がないせいか、「よくこんな細かいところまで気が付いたものだ」と警察に感心した出来事があった。

2年ほど前、近くの道を家に向かって運転していた。前の車が左折のタイミングを待って停止したので、私も後ろで停止。その間に、対向車線をパトカーが走っていった。
・・・と思ったら、バックミラーにそのパトカーがUターンし車上の点滅灯をピカピカさせているのが見えた。
停止していたのでスピード違反も何も思い当たらない私は「私じゃないよね」と、道を空けるために右車線に移動した。が、パトカーは左車線を走っては行かず、私のすぐ後ろでピカピカしている。ちょうどそのタイミングで赤信号で停止状態になったのだが、まだまさか自分が追われているとは思っていなかった私は、青信号で発車。するとパトカーがいきなり「ピポーピポー」の音を流し始めた。
こ、こりゃ、もしかして私か??

まだ確信ももてないまま、道路わきに停車。パトカーも停車し警官が向かってくる。
やっぱ、私だ~。

アメリカ映画で警官に止められるドライバーというシーンはよく見かけるが「おお、映画みたい~」と思いつつ、どうしていいのかわからない。ついドアを開けると「ドアは閉めて、窓を開けてください」と言われた。あ、そうか。
「免許書と車の保健証を拝見」と言われ、”こういう時胸ポケットに手をいれると銃を持っていると勘違いされ撃たれたりするんじゃなかった?”などと、どうしていいのか迷う。免許証はジーパンのヒップポケットに入っていたからだ。(何も言わずにポケットに手を入れたが撃たれずに済んだ。ほっ!)
書類をチェックしながら、警官が言う。「停車を命じた理由は・・・コレです。」

フロントグラスの左隅に貼られていた、車検の期限(テキサスでは1年ごとに車検が必要)時期が過ぎていた!
「あっ!本当だ。でも車検自体は最近受けていますから・・」と書類を探したが車内にはなかった。
結局チケットを切られたが「1週間以内に車検を受けた証明を持って裁判所に出向いて10ドル払えばOK」というものだった。裁判所といっても、法廷でなく、「ここ?」と普通の家と見た目が変わらないような建物の窓口。書類を見せて10ドル払って、終了。

警察に止められたのは生まれ初めてでショックではあったが、まるで映画のシーンのような体験だったなあ~などと思うのは不謹慎。
だが、走るパトカーの中から、7×4cm四方ほどのステッカーに書かれた期限数字を「切れてる!」と気が付いてUターンしてくる警察には頼もしいと感心した。
syaken
↑フロントグラスの隅に貼られたテキサスの車検証と車両登録証。数字を、というより、一定期間ごとに色が変わって期限切れがわかるようになっているのよね、多分。

こんな小さなステッカーにも気が配れるほど、他に特に大きな事件がない地域という事だろうと安心もした。

本日のTシャツは、オースティンの頼もしいシェリフに敬意を表しながら、06年の「WALK WITH THE SHERIFF」参加Tシャツ。
これは、2マイルを「シェリフと歩こう」というイベントで、テキサス州ペリー知事もシェリフたちを激励しながら参加。
ウォークという名ではあるが、みんな走る。
ちょうどこのイベントの翌日にフルマラソンをひかえ、しかもオースティンには珍しくひどく寒い朝だったので(写真のMIZUNOの手袋が急遽配付された)、私は厚めのジャケットまで着込み、スタート前に自分と息子がくるまっていた毛布をかかえ、ゆっくり走った。
翌日のフルマラソンのコンディショニングに2マイル走っておくのはちょうどいいと思ったが寒すぎた。さっさとゴールした息子がゴール地点で待っていて、着膨れでのそのそたどり着いた自分が相撲取りのような気分だったりした変な思い出深いイベント。