
↑このようなTシャツを着ている人を見かけたとします。SOFT&DRIと書かれているのを見て、あなたはどのような印象を受けますか?
このSOFT&DRIではないのだが、1枚のTシャツの文字をめぐってとあるブログ上で賛否両論の議論が起っている。
その議論のTシャツはこれ↓

ある中学校で、この「ジューシー・エンジェル」と書かれたTシャツを着ていった女子生徒が、「文字が不適切」と家に帰されたのである。
ちなみにこのTシャツは、「JUICY COUTURE(ジューシー・クチュール)」というハリウッドあたりのセレブにも人気なオシャレなブランドで、その中学生が着ていったこのTシャツも75ドルと、一般のTシャツが20ドル前後で買える米国では高価な部類。
問題となっている文字は「ジューシー」で、学校側の指導理由は「男の子達が違った意味でメッセージを受け取ってしまう可能性があるから」という事。
確かに米国では着ているTシャツのデザインのメッセージ性は大きいのかも知れない。
小学校などでも、不適切なデザインのシャツを着ていくと、帰宅時までそれが人に見えないように裏返しに着させられるという話も聞いた事がある。なので私も、空手の試合記念シャツでも、血しぶきが舞っているような暴力をイメージしそうな絵のものは、子供には学校に着せていかせないようにしている。
学校以外でも、政治的なプリントのTシャツを着ていて飛行機に搭乗拒否されたり、イラクで亡くなった兵士の氏名リストとブッシュ大統領の顔をプリントしたTシャツが販売停止だとか議論になっていたり。
Tシャツのデザインはただのデザインでなく、着る人の主張とみなされる訳だ。
で、先の「ジューシー」。
今のところ学校側の主張を支持する書き込みが多い。「私も教育の現場にいますが、中高生の男の子の実態を知っていれば、妄想的イメージを持つのはごく普通な反応とも思えます。こんなのを着てはダメ!」などというのから、どうも「75ドル」という価格に反応しているような「中学生に75ドルのTシャツを買い与える親が疑問」「このシャツを着せて登校をさせた親がおかしい」などというものなどなど。
また、「学校には制服の制度を取り入れるべき」などという話のも広がりをみせている。
一方、着用容認派は「えっ?ジューシーってどこが変な意味に取れるの?」と過剰反応しすぎという意見。
私自身はどう思うかと言うと、う~ん、このシャツ自体は、ジューシー・クチュールというブランドの製品ラインがどんなテイストか知っていたので、単に「ああ、ジューシーのシャツね」という程度に見えるだけ。
だから問題になったという話には驚いた。
だが、学校側の意見は支持。何でも着て登校OKでなくて基準があってしかるべき。学校によっても校内や生徒の雰囲気というのが違うから、その学校でそう判断したのなら仕方ないのかなと思う。
というわけで、「JUICY」という単語一つでも、人によって違うイメージで受け取られるという、Tシャツのデザインのメッセージ性にまつわる話題。
そして、冒頭の本日のTシャツ「SOFT&DRI」に話が戻る。
実はこのシャツ、「JUICY」の話題が起る以前から、持っていながら同じような意味で着るのはどうかなあ~と考えていたシャツ。
この文字しかプリントされていなく、トリムは写真では赤っぽく写ってしまったが、真ピンクなのである。
DRIはDRYではないのだけど、やっぱり見た人に「SOETでDRYって何?」と考えさせてしまうとなあ~。で、着ている私が「皮下脂肪が柔らかそうなうえ、太陽の下を年中走っているので干からびたドライな皮膚」だったら、どうよ。
そう考えるのは過剰反応かなあとも思っていたが、今回のジューシーで、やっぱりTシャツのデザインはあなどれないよね、と再確認。
ちなみに、この「SOFT&DRI」は何かと言うと、

↑コレ。女性用の制汗デオドラント。脇の下に塗って汗の匂いを防ぐ「BAN」とか「8X4」と同じような製品。(もしかしたら例にあげる製品例が古い?)
このTシャツは、ランニング大会のゴール会場で、この製品の宣伝ブースが出ていてそこで試用製品と供に配られていたのをいただいた物。
(このデオドラント、あまりメジャーでない気がする上に女性用だから、このロゴのTシャツを見て「ああ、デオドラントの製品か」とわかる人がいなそうなのが、着るのをためらわせるものだったりするのよね。)