95 ロンドンマラソンT | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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アシックスの創業者、鬼塚喜八郎さんが他界された。
本日のTシャツは、手持ちの中ではアシックスのロゴが一番大きく入っていると思われる、95年のロンドンマラソンのTシャツ。ロンドンを走られたMさんからお土産にいただいたもの。

アシックスの製品にはお世話になっている。
昔まだ、オニツカ・タイガーというブランド名で製品が出ていた頃、赤い裏皮のスニーカーを買った。それが自分で買った最初のオニツカ/アシックスのシューズだと思う。
雨の日に履くと靴下が赤くなるのが難点だったが、デザインがお気に入りだった。

オニツカ・ブランドのTシャツも持っていたのだが、今は残っていない。
そのシャツは、学生時代の夏休みに公立のプールでアルバイトをした時に買った物。アルバイトたちの「ボス」である責任者は、公立学校の体育の先生だった。体育の先生なのでスポーツ用品関係にコネがあったのか、ある日「オニツカのTシャツが安く買える」という話をされ、アルバイトのみんなで話に乗った。私も1枚黄色のシャツを購入。左胸にロゴが小さく入ったシンプルなシャツだった。

余談ながら、この先生のことを思い出すと必ず脳裏によぎってしまうのが「カッテージチーズ」。
アルバイトの場は女子学生の数が多いので、世間話にはよく「ダイエット」が話題になった。誰かが「カッテージチーズは高たんぱく低脂肪でダイエットに良い」とお弁当は「カッテージチーズのみ」のようなことを始めた。私自身、この時に初めてカッテージチーズなるものを知った。責任者の体育の先生、そんな光景を見ながら「気持ち悪いものを食うなあ。そんなものワシは食えん!」と鼻でフンと憎まれ口をたたきつつ愛妻弁当の包みを解く。
開けられたお弁当箱には・・・おにぎりやチキンなどとともにカッテージチーズが詰め込まれていた。
「あっ!・・・」言葉をなくした先生は小声で「つまらない物を入れやがって・・」と小声で続けた。
多分、家では「なんだかカッテージチーズがいいらしいぞ」と奥様にお話されたのであろう。バイトみんなで笑ったが、なんだかかわいい先生だなあ、と思ったのだった。

話を戻して・・・ランニングを始めてからは、アシックスにはお世話になった。
日本のメーカーだからなのか、ここのシューズは一般サイズでも幅広のラストで作られているらしく、私の足にはちょうど良いのである。
また、有森裕子さんも好まれていたらしいが、私はソールが柔らかいタイプの方が走りやすいのだが、そのタイプはアシックスにしかなかったと言っていい。
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例えば、写真右下の黄色い靴紐の靴。靴底は屈伸性の高い柔らかさでありながらクッション製も実感でき、アッパーも軽く柔らかい。まるで裸足の足の裏にクッションをつけただけのような快適な履き心地なのである。

私が初めて参加した海外マラソンはニューヨーク・シティ・マラソンで、大会スポンサーの一つがアシックスだった。写真に写っているジャケットは、大会役員の方にいただいた物なのだが、マラソンのゴールなどで係員が着用するジャケット。その背中に大きく日本の企業アシックスのロゴが誇らしげなのが、なんだか嬉しかったりした。

アシックスの製品でどれだけの距離を走ってきただろうか。
ランニングを快適に楽しめるシューズやウェアを作っていただいた事をありがたく思う。
鬼塚喜八郎さん、ありがとうございました。