歩きing T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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大阪で開催中の世界陸上。
連日、ニュースの見出しを読んでいたが、見出しだけ見ていると日本選手が活躍していないような物が並ぶ。
そこに今日は「50km競歩で誘導ミスがありゴールした日本選手が失格(のちに棄権扱いに訂正)」のニュース。

これは、イタい。
私のような趣味で走るランナーでも、もしフルマラソン大会でゴール後「距離が短かったのでゴール記録はなしね」と言われたら、ものすごくショックである。
ましてや世界大会に出場するエリート選手にとっては、私のような者とは違ったショックやダメージがあるのだろうと察する。

マラソンでも誘導ミスのような出来事がないわけではない。「選手が折り返しや曲がり角を間違えてしまった」という出来事は、エリート大会でも意外に目にする。

ある、現在では「トライアスロンのウッドストック」と呼ばれる大きな大会になっているトライアスロンで、大会の歴史を読んでみたら、最初は街のリクレーション担当者が「町おこし」イベントとして素人ながら苦労して開催していった話が面白かった。
第1回大会は、エントリーが確か10人以下。しかも当日は大雨で寒い。
トライアスロン自体がいまのように普及していなかった時代、開催者は「参加者が危ない」と、役員の家のお風呂を準備し、スイムから上がった選手を強制的に風呂にいれ体を温め、自転車に向かわせる、などといったことをしたそうだ。中でも最高齢選手が40代か50代(パンフが見つかったら正確な年齢に書き直します)だったのを、当時の感覚では「その年でトライアスロンは無理」としか思えず、無理やり風呂に何度もいれ、その間に彼のRUN用の靴をそっと隠して競技が続行できないようにしたのだそうだ。

この大会でも誘導ミスとはちょっと違うと思うが、優勝ゴールをきった選手が実はコースを少し間違えていたというのがわかった。開催者たちは、どう扱うか協議をかさね、結局「選手は前もってコースを把握しておく義務があった」という理由で、1位ゴール者を失格にした。

そして、無理やり棄権にさせられた「最高齢選手」のほうだが、開催者の体の心配をよそに「いやあ楽しい大会だったよ。RUN部分ができなかったのが残念なのでまた来年も来るよ」と微笑んでスーパーカーでさっそうと帰っていったのだそうだ。開催者たちは「体が心配で心を鬼にして靴を隠したのに、また来年も靴を隠させるのか~」と、苦笑いさせられたそうだ。
ちなみに、その第一回大会78年の「最高齢」の年齢は、今ではまったく珍しくもなくトライアスロン選手がゴールする年齢である。開催者は素人でトライアスロンもよく知らず、無謀にしか思えなかったと回顧している。

まあ、この大会の場合は「誘導者自体がいなかった」ので、今回の競歩の「間違った誘導をされた」とは全く違う問題なわけではあるが。
せめて、これからの大会、北京五輪などではこのようなミスが起らないのを祈るしかない。

本日のTシャツは、競歩ではないがウォーキング物で。昔、勤務先で「健康のために歩きましょう!」という健康キャンペーンが行われた時のキャンペーン委員スタッフTシャツ。
私は委員ではなかったが、職場の委員だったSさんから「私は着ないからどうぞ」といただいた物。