
夏の音楽、というといまだにまず思い浮かぶのは「ビーチボーイズ」。
最近では、ハワイアンのBetty Bookaなどにこってみたりもしたし、夏に良く聴きこんだなあ~という思い出のアルバムは少なくない。
ある年、何がきっかけだったのかレゲエにこった夏があった。
夏だからレゲエ、というのも短絡的発想だが、まあ音楽は雰囲気、雰囲気で。
既に持っていたボブ・マーリーのレコードはあまり聴きこんでいなかったが、ブラック・ウフルーとシュガー・マイノットの2枚をまず買ってみる。
この2枚のレコードを買った際に、レコード店で貰ったのが、本日のTシャツ。CBSソニーの「バーニング・レゲエ・キャンペーン」のTシャツ。もしかしたら、Tシャツに惹かれてレゲエのレコードを買ったのがレゲエの夏の始まりだったのかも?
これがツボにはまった。シュガー・マイノットがアソシエイツのヒット曲をカバーしている「ネバー・マイ・ラブ」にはまってしまった。ボブ・マーリーとは違ったポップなとっつきやすさがあって、ああ、レゲエもいいなあ、と。
その後、バーニー・ウェイラー、スライ&ロビー、ジミー・クリフ、映画「ロッカーズ」サントラなどを聴き、ブラック・ウフルーのダブ・アルバムまで手にしている。どうもこの年は各社レゲエを推していたようで、レゲエレコード5枚購入でプレゼントという「アイランド・レコードのTシャツ」も手にしている。
レコードの他、渋谷でレゲエ映画のイベントがあり、ジミー・クリフの「ハーダー・ゼイ・カム」レゲエ映画「ロッカーズ」「ボブ・マーリー・ライブ」などを立て続けに上映するのも観に行っている。
レゲエで大ヒットを出しても大金持ちにはなれないジャマイカ音楽界の裏とか、レゲエの裏にあるスピリチュアルなものとか、レコードだけでは触れられないレゲエの世界を垣間見たフィルム・イベントであった。
この会場で勢いで買ってしまった「レゲエ缶バッチ」なんていうのもまだ手元に残っている。
レゲエといえばジャマイカだが、先日行った空手の大会でジャマイカ・チームの女性で審判をされている方がいらした。息子がスパーリングの試合で負けたあと、その方が息子に何か話しかけているのが見えた。後で聞いてみると、相手のキックを受けて倒れてしまったのを見てアドバイスをしてくださったのだった。
負けた子供に、うまい言い方でアドバイスをくださったようで、嬉しくなった。
ジャマイカのボブスレーチームを題材にした「クール・ランニング」という映画も好きなのだが、ジャマイカの好感度がアップ。
ジャマイカには行ったこともないが、夏にレゲエ、いいではないか。涼しげな夏の音楽を聴くのでなく、暑さにひたる音楽というところだが。