古い家が好き!T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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京都に、古い町屋の家をいかした宿があり、宿としては書き入れ時の一つである夏の間休業になるという記事を目にした。
夏季に休業する理由は、古い土壁の家の作りにエアコンが似合わないのでつけていないから。お客さんには暑さが耐えられないだろうから休業、なのだそうだ。
ネットで写真を見てみると、気持ちのよさそうな「ZEN」という言葉を思い出してしまう日本の家。

大文字が終わるまで休業した後、しばらくはお客さんは1組だけを迎える。そうすれば、そのお客さんが窓を開け放って風をとおしつつ宿を使えるからだそうだ。
京都で育った私。ワビサビ的な趣のある日本家屋の部屋で、自然の風が吹き抜ける気持ち良さが脳裏にイメージでき、気持ちよくなってしまった。

もう何年も、そのような心地よさを味わっていないように思う。
オーステインに引っ越してくる前に、オーステインの心得として知らされた事がある。それは「オーステインでは家の窓を開けてはならぬ」という事だ。
理由は、この地の外気、湿度が高いのだ。高温多湿の外気は、毎日新聞にMOLD値が載っているように「カビ」の原因になる。窓を開け放って生活していると、知らないうちに家の内部にカビが・・・という事になるというのである。
教えにそって、私もオースティンでは、「窓は開けない。エアコンは温度設定をし24時間ONのまま。旅行で留守の間もエアコンはつけっぱなし。」を実践することにしている。いったん屋内にカビを発生させてしまったら、ものすごく大変なことになるからである。
本当は、自然の風が吹き抜ける方が絶対気持ちが良いに決まっているのだが。

本日のTシャツは、「I love old houses」古い家が好き!と書かれた、不動産会社のTシャツ。

京都の古い家のよさを利用した宿とは趣が全く違うが、アメリカの古い家にも古い家にしかない味のあるものがある。古い家はやはりいろいろとアップデイトさせていかないといけないが、日本に比べ、アメリカの場合のほうが、家を全壊して建て直すのでなく、必要なところをどんどん手を加えていく方法が多くとられると思う。
古きよさを残しつつ、必要なところはリモデルしていく。「リストア・アメリカ」のムーブメントは続いていって欲しいと思う。

どのくらいの家を「old house」と呼んでいいのかわからないが、以前に住んでいた家は50年代に建てられたものだった。キッチンはりモデルされていて古くはなかったが、バスルームはオリジナルのままだった。壁のタイルのデザインが当時の流行だったようで、同じデザインで色違い、というバスルームが、同じ時期に開発された近所にはすくなからず残っていたようだ。
オリジナルでも使用するには問題はなかったのだが、売却する際に「オリジナルのまま」なのはプラスにはならなかった。家って、一度建てて終わりではなく面倒なものなのだなあと実感した。

TVで、古い学校や教会、工場等を手直しして住居にした家、などというのを紹介していたりするのを見るのは面白い。実際には手間の暇もお金もかかるのだろうから、実際に私ができそうにはないが、生まれかわった建物の紹介を見ながら「私ならどう使うか」と想像してみるのは楽しい。
ああ、なんだか目新しい家に引越しがしたくなってきた。