
♪古びた歌が聴こえてくる いつか同じ事をどこかでしていたような
♪冷えたコーヒー前にして 時計ばかりを見つめてた
ラジオから流れ出したスリー・ドッグ・ナイトの「オールド・ファッションド・ラブソング」を聴きながら、頭の中では日本語で歌がめぐる。
この曲と私が出会ったのは、「ステージ101」で歌われた日本語版だったからなのだ。
購入したステージ101のLPにもこの曲が収録されていたので、かなり聴き込んだことになる。だから、オリジナルの洋楽が流れても、私の頭では日本語でメロディーにあわせて歌ってしまうのだ。
LP「怪獣のバラード」でこの曲を歌われているのは、井口ノコさんと山崎功さん。古びたラジオの音声のような音声処理がされている部分があり、「ラジオから古いあの歌が聴こえてくる」という状況を表しているのも味わいがある。
03年、ステージ101の復活コンサートでもこの曲が歌われた。この日は西玲子さんと山崎功さんのペアだった。
TV放送でそれを見ていた私。ニックが歌いだし「西玲子」の名前が画面に出た瞬間「ああ、ニックが昔のままだ~!」と感激。男性パートが始まって山崎さんが歌いだされた瞬間「この声!山崎さんだ!」と画面の名前を目にする前に、昔と変わらない山崎さんの声に「うわ~!」となんともいえない感激が胸にあふれてきた。
コンサートのステージ上では、2人の後ろにヤングのメンバーがさまざまなポーズで座っている。そしてコーラスの部分で、みんなが突然「メガホン」を取り出して歌う。古いラジオのような音にするための小道具だ。
突然の「メガホン」に、驚きながら、なんだかほほえましくなってくる。こういうアナログな演出が、味わい深いなあ。
ラジオから流れた曲に、そんな思い出が頭をグルグル回りだす。
そうか、この「オールド・ファッションド・ラブソング」はオリジナルはスリー・ドッグ・ナイトが歌っていたのか。知らなかったかもしれない。
スリー・ドッグ・ナイトといえば「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」が思い浮かぶ。カントリー調のイメージが私にはあり「オールド・ファションド・ラブソング」とはイメージがつながらなかった。
スリー・ドッグ・ナイト。3匹の犬と過ごす夜は暖かいかもしれない。
我が家には3匹の猫がいた。就寝時には、一匹が布団の中にもぐりこんできて私の横に陣取る。あとの2匹は掛け布団の上。一匹が私のおなかの上にどっかり座わり、残りの1匹が私の足の上に乗る。
神戸大震災の時、倒壊した家屋の中で動けなくなった方のところに猫がやってきて添い寝をし、猫の暖かさで命が助かった、という話がk時になっていた。猫が体に乗っかって寝ていると、確かに暖かい。
犬は飼った事がないので、「一緒に寝る」という図が想像しずらい。そこそこ大きな犬なら、猫のように乗っかってこられたら寝られなそうなのだが。
本日のTシャツは、スリー・ドッグ・ナイト、犬でも猫でも3匹とは行かなくても、一緒の夜はとにかく気分が暖かくなるから、家に迎えてみてはいかがでしょうか、という事で、オースティンの犬や猫の里親を探したりする団体「HUMANE SOCIETY」のボランティア用Tシャツ。
♪心の奥の遠いあの日 今日も同じ事がここでも始まるような
70年代の山崎功さんの歌声と、03年の山崎功さんの歌声。同じ歌声に、涙が出そうになった。懐かしい、という言葉だけでは言い表せない、何かが胸を突き抜けた。
♪Just an old fashioned lovesong 歌が流れてくる
♪Just an old fashioned lovesong あの歌が聴こえる
そう、あの歌がラジオから流れている。
そして、101版の、あの歌が心の中で、聴こえる。
(「ステージ101」に関しては5月9日に書いています。ご参考下さい)