
いつか完走してみたいと思いつつ、いまだに実現していないものがある。100kmクラスの「ウルトラ・マラソン」だ。
この週末、「OXFAMトレイル・ウォーカー」が、日本では初めて開催された。
小田原市から山中湖までの100kmを、チーム4人でそろって48時間以内にゴールを目指すというものだ。100kmという距離だけでも長いのに、舗装された平坦な道を行くのではなく、コースは山を5つくらい登っては下りる、険しい山道。参加者に支給される物に「熊よけの鈴」などというのも含まれている。熊が出るかも知れないような山道を、暗い夜中も歩くのか。
この大会主催団体は、世界の貧困をなくそうというのがメインの活動で、参加者達は、参加にあわせて募金を集める活動も平行して行う。「私は過酷な大会をがんばって完走を目指すので、あなたは募金で応援してください」というような風に。こういうチャリティーをランニングなどの大会とあわせたものは、アメリカでも少なくない。
昔同じランニングクラブだった仲間が何人か参加するというので、トレイル・ウォーカーのHPなども見てみたが、あまり情報がない。いったい全部で何チームが参加なのかすらHPからはわからない。
応援にいくというHさんにレースのレポートをお願いした。届けていただいた報告によると、想像以上にかなり過酷なものだったようだ。レポートは、厳しさがひしひしと伝わるすばらしいものであったが、ここで書くと見てもいないものを人のレポートをそのまま「また書き」になるので、遠慮しておく。
が、とにかく私には無理だな、自分は甘いな、と実感させられた。と同時に、それをゴールしてしまう仲間たちに、大きな刺激を貰った。
明日から、もっと気合を入れてがんばろう。筋トレも毎日きちんとしよう。
あっ!仕事部屋の改装中で、トレーニングルームに本などを一時置いているのが山積みのままで使えない。早くも挫折なのか、って早すぎ。
本日のTシャツは、同じように山は登るのだけど、過酷度は雲泥の差な、94年「三原山登山マラソン」の参加Tシャツ。
この大会は、標高差550mの三原山を走って登る10kmの大会。94年に初めて開催されたのを、ランニングクラブの仲間で参加した。
女性の参加者は全部で11人。うち4人(私を含め)がクラブ仲間だった。同じクラブのランナーNRさんとFさんは俊足。特にNRさんは優勝を狙っている。残るクラブ仲間Lさんが真剣な顔で私に聞いた「あなた10kmのベストタイムは何分?登りは得意なの?」どうやら3位内に入るために私を警戒していたらしい。私は入賞など考えてもいなかった。登りは苦手なのである。Lさんに答えた。「登りは大嫌いなのよね」。Lさんがあきれたように言った。「じゃあなぜ10km全部が登りの大会に出るのよ?」
言われて見ればそうだな、と思った。
そこに山があって、走る大会があって、仲間で旅行すると言うから参加したかったまでなのだが、確かに登りは大嫌いなのだ。
結局、NRさん、Fさん、Lさんのクラブ仲間で入賞を独占した。入賞しなかった私だが、みんなで夜行の船で大島に渡り、大会を走り、BBQをし民宿で1泊する旅はとても楽しかった。
過酷なトレイル・ウォーカーの話に、三原山の550mの登りを10kmかけて登っていく、しかも舗装された道、というこの登山マラソンのTシャツを載せるのは申し訳ない気もするが。
トレイル・ウォーカーを完走されたSWさん、Cさん、FGさん、Wさん始めハッシャーの参加者の皆さん、そして全てのチームの方、ゴールおめでとう!おつかれさま!