06 ダンスキン・トライアスロン T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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「今度のトライアスロン出ないの?私は今日申し込んだわよ」
Cさんに偶然会ったら、そう聞かれた。
最近はこのような質問には、私はこう答えてしまう「トライアスロンはもう引退したから」。
本格的にやっていたわけでもないので「引退」は大げさだが、気分的には「もう無理かも」という「限界を感じて引退」なのだ。

Cさんにその気分を説明する。「スイムがやはりどうしてもダメだから」
実際何度か出場したトライアスロンで、スイムで最終泳者になってしまった経験がある。
本当はいつも遅いのだが、年齢グループごとに時間をずらしてスタートする「ウェイブ・スタート」だと、後から時間差スタートしたグループに混ざるので見た目には最後にならない。が、全員一斉スタートの大会で、スイムで最後になり、次の自転車の間じゅう後ろに大会車が付き、沿道の応援の人たちに「この選手で最後です。応援ごくろうさまでした」とマイクで叫ばれ続けた事があるのだ。それを聞きながら、目の端で、人々の拍手がゆっくり止まり「やれやれ」というように去って行くのを感じながら、自転車を延々走らせるのは「とほほ・・」であった。(まあ、そんなことも良い思い出で、表彰式でブービーメーカー賞をいただいたし、楽しい大会だった。)

いかに水泳がネックか、その逸話も含めて話したらCさんが言った。「あら、水泳のコーチやってあげようか?」
そうなのだ。Cさんは全米トライアスロン協会の公認コーチの資格を持つバリバリのトライアスリートなのだ。彼女のキラキラした目に、ついお願いしそうになったが、あと一歩のためらいが私を止めた。


オースティンは、ランニング、サイクリング人口は多いほうではないかと思う。
トライアスロンも、初心者が挑戦しやすい大会がいくつか開催される。特に女性のビギナーに人気なのが「ダンスキン・ウーマン・トライアスロン」である。
普段は走ったりもされないご近所の奥さんからも「あなた、今年のあの大会出ないの?私友人から誘われたんだけど、どうかなと思って」と聞かれた。そんな風に、普段とくにトライアスロンやマラソンをやってるわけでもない人たちも、この大会に挑戦する人がけっこういるのだ。
私がやると言えば、一緒に参加できたのだろう。でも、やっぱりスイムが。。。

本日のTシャツは、その「06年 DANSKIN WOMEN'S TRIATHLON」のボランティアTシャツ。
一緒に写っているタンクトップが、参加者に配られた参加シャツ。出場して貰ったけど着ないから、という方から譲っていただいた。
速乾素材のタンクトップは、既に暑いオースティンでは重宝で、毎日のジョギングに愛用している。

昔、日本でトライアスロンを始めたかった時、何度かボランティアで大会の仕事をしながら大会の様子を眺めた事がある。その時は、大会運営団体に個人でボランティア登録をしていたので、チーム編成され、毎回同じ持ち場を同じメンバーで担当した。私以外はみんな大会出場経験のあるトライアスリートだった。
2度目のシーズンでまた同じ係で顔をあわせた時、言われた。「ほら、ボランティアばっかりやってないで、出なきゃダメよ!」

あの時の彼女のその言葉が、リフレインで、呼んでいる。