ガレージセール T | 今日もTシャツ@TEXAS

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コレクションのTシャツのリスト作りも兼ねて毎日1枚づつにスポットをあてて掲載。Tシャツ掲載終了後はピンズのコレクションへと移行、続いて「貯まってしまったこんなもの」を掲載しつつ、日々の呟きを。→ほぼTシャツブログに戻りました。基本ランニング関連です。

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本日、町内会一斉ガレージセールの日。
町内会で新聞に開催広告を載せてくれるので、参加したい人は各自自宅前の庭やガレージに不用品を並べ売りに出す。いわば、フリマの会場が町内一帯で、各自の家がブースになるというところだ。

ガレージセールは米国では一般的なもので、毎週末、どこかの家で開催されている。なかには、かなり驚く(酷い)状態の品々も堂々と並べられる。だが「私のゴミは誰かの宝」かもしれないのだ。例えば、ガラスが割れて無くなった額縁。そういうものを無料に近い値段で買って、クラフトで別のものを作ってしまう人だっているのだ。
こういう合理的な文化は良い。捨てる前に軒先に並べて売る。激安とはいえ、買う人はお金を出すのだ。品物は捨てられずに、まだ使われるのである。要らないものがお金に換わる機会があるという事より、まだ使えるものをまた誰かが愛用してくれるという仕組みがあるのが嬉しい。

この品物の流れで面白いことに気がついた。

今日のようなガレージセールで、各家庭がセールをする。売れ残った不用品は、慈善福祉団体に連絡すれば「寄付の品」として引き取りに来てくれる。福祉団体は、そういった品々を店舗やイベントで販売し、売上金が運営費の一部となる。

例えば「SETTLEMENT HOME」。恵まれない子供たちを助けるチャリティー団体なのだが、こういう形の寄付や、家でセールなどせず不用品を全部寄付されたもの、亡くなった方が残った家財一切を寄付したもの、企業が在庫品を寄付したりしたものを集めて年に1度、市のイベントホールを借り切って「ガレージセール」を行う。そこで売られる品々は、家具から、おもちゃ、電気製品、ステーショナリー、衣類、手芸用品・・・とにかく多種多量、ものすごい量なのである。
そして、ここでのセールでもやはり「売れ残り」は出てしまう。それを一掃してしまうのが、最終日最後の時間の「BOXセール」。買い物客は、5ドル、3ドルなど大きさによる価格のダンボール箱を購入する。そうすれば、箱に詰められるだけ詰めて持ち帰って良い、というものだ。(ちなみに昨年は、オースティンに本社のあるDELLが寄付した、PC用のデカい箱が使われた)。箱を買ったら詰めなきゃ損!という意識が働くのか、このBOXセールでそれは見事に、会場は空っぽに残り物がなくなるのである。
箱に詰めて帰った人はどうするのか?このセールの際、団体側が放送でこう言っているのである。「箱を買ったら好きなだけ詰めていいですよ~。詰めた中身は、貴方の家のガレージセールで売り物として売ってもOKです!」

つまり、各家庭のガレージセールで売れなかった品が福祉団体に寄付され、それが福祉団体のガレージセールで売られ、その売れ残りが一般の人の詰め込みセールで持ち帰られ、それがまた各家庭のガレージセールの商品となる・・・と、同じものがリサイクル使用者が見つかるまでグルグル循環している可能性だってある訳だ。
ところ変われば、運良くその品を使用してくれる人にめぐり合うかもしれない。究極のリサイクル・ループか、メビウスの輪か?

本日のTシャツは、上記チャリティー団体「SETTLEMENT HOME」の、ガレージセール・イベントを手伝ったボランティアに支給されたTシャツ。
一緒に写っているのは、スーパーなどでも売られている「ガレージセール・ラベル」。ガレージセールでよく使われる50セントや25セントという値段が印刷されたシール。これを売り物にペタッと貼って庭に並べればOK!というものである。