
子供の学校で、4年生の生徒が蝋人形を演じる、「蝋人形館」というイベントがあった。
これは、国語の伝記学習の一環で、子供たちは
①学校側が用意した偉人リストから、ひとり選択(複数の生徒が同じ偉人を希望した場合はジャンケン)。
②その人に関する伝記(50ページ以上あるもの)を読む。
③伝記のサマリーを作成。
④サマリーを更に纏めて30~60秒で、その偉人の説明スピーチ原稿作成。
⑤スピーチを暗記。
を行ったうえで、衣装や小物を工夫してその偉人に扮するのである。
イベント当日、偉人に変装した4年生たちは学校の廊下にずらりと並び、蝋人形のようにポーズを作る。足元には、それぞれの偉人の名前を書いて飾り付けた缶を置く。
他の学年の生徒達がそれを見学に来て、缶にコインを投入すると、蝋人形はスイッチが入ったように、その偉人になったふりをして、暗記したスピーチをしゃべるのだ。
そうして集まったコインは、まとめて地元の動物愛護団体に寄付される。寄付先は他にも候補があった中から、子供たちの投票で選ばれた。
読書、作文、スピーチなど、国語の学習課題の最後にイベントを行い、社会奉仕も体験させるという形になる。子供たちも最後のイベントをワクワク待ちながら、楽しんで伝記学習ができたようだ。
当日は父母も見学OKなので、行ってみた。
「偉人」選択で人気だったのは、スポーツ選手。野球サッカーをはじめ、モハメド・アリやタイガー・ウッズ等、中には私には名前だけでは誰かわからない人もいた。
他には、歴代大統領やダビンチ、ニュートン、クレオパトラ、ヘレン・ケラー・・といった「偉人」たちが並ぶ。
音楽関連ではモーツアルトと、ビートルズの4人がそれぞれの個人として、並んでいた。
現代音楽ではビートルズだけで、プレスリーもいなかった、というのはちょと意外。ちなみにビートルズを演じているのはみんな女子。リンゴはマッシュルーム型カツラをかぶりサングラスだが、ポールはネクタイをしたビジネススーツ姿だったりした。
蝋人形なのだから、コインが入るまではじっとしているべきなのだけど、子供たちもお祭り気分でじっとはしていない。アインシュタインが持ち場を離れてスケートボード・チャンピオンのトニー・ホークとくっちゃべっているなどという光景も。
それでもコインを入れると、どの子も真剣な目で一生懸命スピーチする。思ったより楽しくて、もっとコインを持ってくればよかったと思った。
本日のTシャツは、偉人Tシャツ・・う~ん私のコレクションには無いかなあ、と思ったら、そこにいた中の一人の名前入りシャツがあった。
ガンを克服して、自転車レース「ツールド・フランス」で7連覇を遂げた、オースティンの英雄、ランス・アームストロング。
ランス・アームストロングの話題は、他にもシャツがあるので、またの機会に。
ちなみに「24HOUR FITNESS」は、スポーツジム。黄色はツールド・フランスで優勝者が着る「イエロー・ジャージ」の色で、ランス・アームストロングのトレード・マークな色となっている。