
今朝、「なごり雪」でおなじみのイルカさんのご主人、神部和夫さんが亡くなられていたというのをニュースで知った。
オールナイト・ニッポンを聞いて好きになり、私が人生で初めて行ったコンサートがイルカだった。
75年ごろ、土曜の昼に神戸でラジオの公開放送をイルカさんがされており、毎週のようにスタジオに見に行った。その時、彼女のマネージャーをされていた神部さんは、イルカさんのまわりでいつも忙しそうに仕事をされていた。一度、イルカがソロデビュー前に神部さんと一緒に活動されていた「シュリークス」のLPを持って行きサインをお願いしたことがある。神部さんは「なつかしいな・・」と小さな声でつぶやきながらサインをしてくださった。

今日のジョギングは「シュリークス」を聴きながら走った。幸い数年前に、アナログLPをMD化していたのだった。
テキサスの空の下、MDで聴く「シュリークス」。時が流れて場所や道具が変わっても、曲や歌声は30年以上前のまま、そのまま残る。「なつかしいな・・」今日は私がそうつぶやいてみる。
「シュリークス」のアルバム最後の曲は「さよなら」。神部さんの「♪さよなら さよなら さよなら 僕だけのさようなら さようなら♪」という歌声で終わる。 さようなら神部さん。
今日のシャツは、後にイルカさんもソロで歌い続けられることになるが、「シュリークス」のアルバムでは神部さんがメインボーカルをとられている曲「とんがらし」から。とんがらしの絵の入った「DASH OF PEPPER 5K」のシャツ。
♪私はとんがらしさんです 光を浴びて干からびます 自分で干からびているのです 誰がとめてもカラカラカラ♪
「とんがらし」という曲を昔聞いた時、その歌詞の意味が何が言いたいのかよくわからなかった。年月がたってシワやシミが気になりだす頃、ふと、思った。あの曲は、「見た目が干からびていっても、中身はどんどん味が出て、ピリッとスパイスになるとんがらし。見た目ではない」ということだったのだろうか?と。
そういう意図の歌詞ではないかもしれないけど、年をとって見た目が「干からび」たとしても、味の決め手のスパイスになれればいいではないか!という思いでいるのはいいかもしれない。味のある中身を目指せばいいのだ。
だが、「からいだけ」や「からすぎ」になるのには注意しておこう。全体の味を調えるハーモニーもスパイスには大切なのだ。
♪綺麗じゃなくても良いんです 自分じゃ良いと思ってます これがとんがらしというものです 誰が笑ってもカラカラカラ♪