
一般人が陪審員に選ばれて被告の有罪・無罪を判断する「陪審員制度」が日本でも始まる(09年頃)。
米国で行われているこの制度、私にも召集がかかったことがある。が、私はやらなくていい。というか、勘違いして理解してしまうかもしれない英語力の者に、罪の有無を判断されては被告にはたまったものではない。
それでも召集がくるのは、住民票がない米国、その州の運転免許登録者リストを使って送ってくるかららしい。
法律・裁判モノは、小説を読むのも、映画で見るのも好きだ。
小説では、ジョン・グリシャムやスコット・タロウなど、法律の世界から小説家になった作家のものなど、ドキドキしながら話に引き込まれ読みあさった時期がある。
TVドラマ「ER」のストーリーも担当しているマイケル・クライトンは医学出身だが、医療関連でない小説もとても面白い。
「再会の街」という映画の中で、作家を目指す青年が、上司に「作家を目指すなら、今時は専門分野を持つことだ。ビジネスでも医学でもいい。その世界から小説を書くと売れるぞ」のようなことを言われる場面がある。
ちょうど、グリシャムやクライトンが出てきて、純粋に文学だけ愛しても受け入れられないような時代を皮肉っているのだろうか。
が、クライトンは医療とは全く関連のない小説が多いが、読んで止められなくなる面白さ。
良い作家は、専門分野があろうがなかろうが、良い小説が書けるのだろう。
映画も法廷・法律物には面白いものがたくさんある。
ひとつあげるなら、それこそ陪審員制度の中での、陪審員達の人間模様を描いた「12人の怒れる男」がやはり傑作。
Tシャツは、カリフォルニアの「サンタ・クララ大学 法律学校」のTシャツ。