あの日の事件以来←もはやあの事は私の中では、事件ですw
大きな事件です!誰かぁーー!!
古畑任三郎を呼んでくださーーーい!!
この難事件、解決求ム![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)
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あ、ちなみに金田一耕助でも可![真顔](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/042.png)
←古いなw
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スミマセン。
話が逸れましたがw
あれ以来まっったく、妄想ができずにいましたが今、何とか持ち直しif youの続きを書くことが出来ました![ウインク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/048.png)
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待ってくださっていた方も、そうでない方もw
楽しんで頂ければ幸いです![ちゅー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/046.png)
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「大丈夫、ちゃんと食ってるよ」
そう言って俺は携帯の画面の向こうで心配そうにこちらを伺うこのみをなだめるように話した。
「このみの方こそちゃんと食ってんの?」
「食べ過ぎてるくらい食べてる」
そう言ってこのみは自分の頬を摘みながら唇を尖らせている。俺は灰皿に置いていた煙草咥えて「このみ、そのままね」とお願いしてこのみの返事も待たないままその様子をキャプチャして自分の携帯のフォルダに収めた。このみは自分が撮られた事に気づき「消してよ!」と懇願してきたが俺は頑として無視を決め込んだ。
あの夜から、また俺たちの関係が確かな物に変わっていった、そんな気がする。
あれから時間を見つけてはこのみと一緒に過ごしてきた。ホテルに篭ってお互いが好きな映画を観たり、真夜中の街を手を繋いで歩いたり、家族の事を話したり。
あの夜たくさん泣いた分、たくさん話をしてたくさん笑い合った。
このみが言っていた、幸せはここにあると。
今は俺もそれを感じる。
俺はまだ消してと騒いでいるこのみの頬を画面越しに撫でた。
無機質で冷たい感触が俺の指先に広がる。
そんな中このみはハッとした様子で部屋の時計に目をやると「休憩終わっちゃうから、またね!」と慌てた様子で半ば強制的に俺との時間を終わらせた。
「会いてぇ…」
切られた電話に向けて煙草を咥えたまま呟くと俺は座っていた椅子の背もたれにダラリと身体を預けた。ギシッと軋む椅子の音と俺の煙を吐き出す息が静かなスタジオに白い煙と共に揺らめいていた。
韓国に戻って来て一ヶ月、という事はこのみに触れずに過ごした日々も一ヶ月。しかも、暫くは日本での本格的な仕事はなく、日本に行くのはあと二ヶ月程先になる。
「いや、無理だろ」
そう吐き捨てるように呟くと俺はさっきまでこのみと繋がっていた携帯を操作して耳に当てた。
「あ、俺。ちょっと頼みがある」
俺はマネージャーのスンホに電話をかけた。
「日本から韓国行きの飛行機の往復チケット来月辺りに取ってて」
そう言うとスンホは「わかった」と言って電話を切った。
勝手な事をしてこのみに怒られるだろうか。だけど、もう会いたい。俺が会えないことにに耐えられそうになかった。
俺はもう既に短くなった煙草の煙を最後に一口吸い込んでチリチリと赤く燃えるその先端を灰皿に押し付けた。
「会いてぇ…」
デジャブでも見ているかのように先ほど吐き出したばかりの言葉が宙に舞う。
自分で発した言葉を耳にして俺は軽く鼻で笑った。
「軽い病気だな」
誰もいないスタジオで呟くと本当に俺は病気なんじゃないかと思い、一人で可笑しくなり笑ってしまった。
* * * *
このみは自分の背丈の半分はありそうな大きなキャリーバックを傍に置き俺のセカンドハウスの玄関から動かない。
「入れば?」
玄関の壁に凭れて腕を組みこのみを見つめて微笑むと、このみは我に返ったようにハッとして俺を見つめた。
「…お邪魔します」
そう言っておずおずと片足を踏み出した。
その様子が何だか可笑しくて俺は腕を組んでいた片方の手を口元に持って行き「くくっ」と笑いを漏らすと「どうぞ」と言いながら首を傾げこのみの大きなキャリーバックを手に取り部屋の中へと促した。
よかった。
案外、このみはあっさりと韓国に来る事を了承してくれた。
「噓⁉︎行きたい!韓国料理たくさん食べたい!あ、ジヨンにも会いたいよ?もちろん!」
むしろ喜んでくれていた。
第一声が韓国料理なのが少し納得いかないが…とりあえず、勝手な事をしてもっと怒られるかと思っていた俺は胸をホッとなでおろした。
「広っ…」
そう言ってこのみはリビングの中央でくるりと回って呟いた。俺は部屋の隅にこのみの荷物を置くとそのままの足でこのみの後ろに立ちゆっくりと手を伸ばした。伸ばした手でこのみの体を捕らえると俺は逃さないようにきつく抱きしめた。このみは抱きしめられた俺の腕に自分の手を添えて照れている自分を隠すように俯くと「それしても、広いね」と俺に話題をふってきた。
「世界のG-dragonですから」
冗談めかして言うとこのみは俺の腕の中でクスクスと笑った。俺はそのこのみの笑った顔が見たくて、このみの体をこちらへ向かせた。このみはニコニコと微笑み「世界のGDは違うね」なんて冗談を話している。
俺はこのみの頬にそっと指を這わせると指先に広がるその暖かさに自分の頬を緩めた。
「…会いたかった」
「ポゴシッポソ」
”会いたかった”このみは韓国語でそう言って得意げに笑って見せた。
どうやらまだ、テソンの韓国語講座は続いているみたいだ。
「テソン、韓国語教えるの上手なんだよ」
テソンを褒めるこのみが笑う。
それが俺の中の嫉妬心に火をつけた。
「じゃあ、俺も韓国語教えてあげる」
「本当⁉︎」
そう言うとこのみはキラキラとした瞳を俺を向けた。俺はニヤリと片方の口角を上げてこのみの耳許に唇を近づけてわざと吐息がかかるように囁いた。
「ポッポジュセヨ」
このみはピクリと肩を弾ませ「…どういう意味?」と俺に尋ねた。
「ちゃんと、考えて」
そう言いながら俺はこのみの耳許からゆっくりと首筋にかけて唇を這わせると、このみの口から甘い息が漏れる。
「…わっかん、ないよ…」
いつもより少しだけ高めの声でこのみが答える。俺は首筋から唇を離してこのみの目線の高さまで屈んで見つめた。
「キスして、だよ」
このみは恥ずかしそうに唇を噛むと自分の高さに合わせられた俺の顔を両手で包みそっと唇を重ねた。俺は重ねられたこのみの温もりを感じるようにそっと瞳を閉じた。
if you 第17話 fin.