オリンピック
オリンピック*古代オリンピック*オリンピックの歴史は、今から約2800年前に遡る。古代ギリシャのオリンピア地方で行われていた「オリンピア祭典競技」だ。起源には諸説あるが、元々は神々をあがめる体育や芸術の競技祭だったといわれている。しかしその後、数々の戦乱に巻き込まれた古代オリンピックは、393年を最後に幕を閉じてしまった。*近代オリンピック*古代オリンピックから1500年後、フランスの教育者であったピエール・ド・クーベルタン男爵の働きかけによって、オリンピックは復活の道を歩み始め、1894年、彼がパリ国際会議において提唱した「オリンピック復興」は満場一致で可決され、2年後の1896年、ギリシャのアテネで記念すべき第1回オリンピック競技大会が開催された。大会のシンボルとしてなじみ深い五輪のマークも実は彼が考案した物で、左から青・黄・黒・緑・赤で出来ていてマークの意味は3つある。①世界の五大陸を意味する。・5つの輪は世界の五大陸ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアと相互の関係連帯を意味している。②5つの自然現象を意味する。・赤色は火、青色は水、緑色は木、黒色は土、黄色は砂の意味がある。③スポーツの5大鉄則を意味する。情熱、水分、体力、技術、栄養を意味している。 「五輪のマーク」 「ピエール・ド・クーベルタン男爵」*日本におけるオリンピック*日本の「オリンピック運動の父」は、東京高等師範学校(現在の筑波大学)の校長であり、柔道の普及に努めた嘉納治五郎(かのうじごろう)だ。 1909年、彼はアジア初となるIOC委員に就任し、日本のオリンピック参加へ向けて、大日本体育協会(現在の日本体育協会)を設立した。 1911年には国内選考会を開催、陸上短距離の三島弥彦、マラソンの金栗四三(かなくり しそう)を代表選手に選出。 翌1912年、スウェーデンのストックホルムで開催された第5回オリンピック競技大会で、日本は初のオリンピック参加を果たしている。 「嘉納治五郎」(左側) 「金栗四三」*オリンピックの精神*クーベルタンが唱えたオリンピズム=オリンピックの精神とは「スポーツを通して心身を向上させ、文化・国籍など様々な違いを乗り越え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって、平和でよりよい世界の実現に貢献すること」。この理想は今も変わらず受け継がれ、彼は「近代オリンピックの父」と呼ばれている。近年では従来のテーマである「スポーツ」と「文化」に「環境」が加わり、オリンピックは世界中の人々が地球環境について考える機会にもなった。アスリートが生み出す興奮と感動、そして環境保護への取り組みが、きっと世界中の人をより強く、固く、結んでいく事だろう。それではまたまたー。今日も来てくれてありがとうございますー♪