千葉市TRPGサークル 活動記録 -20ページ目

千葉市TRPGサークル 活動記録

サークル活動記録です

■第29回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2017年1月15日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:中央コミュニティーセンター
 
Ⅲ活動内容
 セッション
 
Ⅳ参加者 計15名
 乙ハヂメ、カヤ、美緒、量産型小市民、ヨッシー、オガワン、TOTO、オキ、lamancha 、ガリュー、陸、吉野、朧龍、コトリ(見学者)、はよせな(見学者)
 
Ⅴ活動内容詳細
 セッション3卓実施。
 
詳細は下記の通り。
 
第1卓:「クトゥルフ神話TRPG」卓 GM:オキ
 
第2卓:「英雄武装RPG コード:レイヤード」 GM:ヨッシー

 

第3卓:「ダブルクロス The 3rd Edition」 GM:乙ハヂメ
 
 
Ⅵセッション内容報告

 
第1卓:「クトゥルフ神話TRPG」卓 GM:オキ
 

第2卓:「英雄武装RPG コード:レイヤード」 GM:ヨッシー

 

 

第3卓:「ダブルクロス The 3rd Edition」 GM:乙ハヂメ

 

◆シナリオ「Mr. 51st, don't you stand up yet?」 
・自作


■ステージ:レネゲイドウォーステージ


■トレーラー:

 

ヒーローは閃光だ。
悪を暴き、人々を救い、暗い影を払う希望の光だ。
でも、その輝きは一握りのヒーローのみに許された特権だ。

 

日陰で戦い続けるには覚悟が要る。
孤独を受け入れる強さが要る。
そして何より、支えてくれる人が要る。

 

“ミスター51位”。不名誉な渾名。
けれど。彼は今も戦い続けている。
倒れても。倒れても。
助けを求める声がある限り、
立ち上がるのがヒーローだから……

 

ダブルクロス The 3rd Edition
「Mr. 51st, don't you stand up yet?」
ディアボロス――
それは不屈のヒーローを意味する言葉。


■シナリオハンドアウト:

PC①
キミはある日“ミスター51位”ディアボロス・春日恭二の意外な一面を知ることになる。彼は自身のヒーロー像と求められるヒーロー像との乖離に悩んでいるようだった……
それから暫くの後、「春日恭二、未成年略取の容疑で指名手配」の一報が届く。彼が?何故?時を同じくしてR対策室室長・霧谷雄吾からの呼び出し。時機を鑑みるに、無関係ではないだろう……
シナリオロイス:“ミスター51位”ディアボロス春日恭二
推奨感情 P:友情/N:隔意

 

PC②
キミはある日、「ショウアップヒーロー」プロデューサー、ユピテルD0-5に呼び出された。なんでも個人的に頼みたい案件があるらしい。彼(彼女?)の影響力の大きさはよく知っている。恩を売っておくのも良いだろう。
シナリオロイス:ユピテルD0-5
推奨感情 P:有為/N:食傷

 

PC③
キミはある日、東京都知事である神月正義に秘密裏に呼び出された。遣手のオーヴァード知事様直々のコンタクト、これは是非とも長い付き合いにしたいものだ。先ずは話を聞くところから考えよう。
シナリオロイス:神月正義
推奨感情 P:有為/N:脅威

 

PC④
キミが追っていた三人一組の春日一族は、去り際に気になる事を言っていた。「やはりディアボロスの力が必要か……」
暫くしてキミの耳に「春日恭二、未成年略取の容疑で指名手配」の一報が届く。昨日の春日一族の捨て台詞も気になる。キミは独自に調査に動くことにした。
シナリオロイス:春日一族
推奨感情 P:執着/N:憤懣

 

 

■キャラクター紹介
PC①:“子猫ちゃん《リトルタイガー》”虎口 光海(♀) PL:カヤ
ブラックドック/キュマイラ ヒーロー/高校生
Dロイス:雷帝

 

イマドキJKヒーロー。
イオノクラフトで宙を舞い、電撃を纏う拳で敵を砕く迫撃手。
何の因果か四十路ヒーローの哀愁に巻き込まれるOPからスタートして頂きましたw

 

楽観的で危機感の薄い彼女には、おっさんの悩みは理解しがたいものだったと思われます。
とは言え、倒れ伏した“ディアボロス”には、PC①として熱い言葉をかけていただけました!
あのシーンのためにこのシナリオはあると言ってもいいいですのでw
シナリオメイカーとしては大満足です!

 

戦闘では圧倒的な近接ファイターでした。恐るべき『雷帝』。

折角墓守にロイスを取っていただけていたなら、シーン前にアナウンスすればよかったですねw

 

 

PC②:“銀の魔弾”影山 閃(♂) PL:はよせな(見学者)
エンジェルハイロゥ/モルフェウス/ノイマン ヒーロー/UGNチルドレン
Dロイス:黄泉還り

 

厨二真っ最中の少年ヒーロー。
二丁拳銃で見敵必殺、安定した火力を誇る射撃型アタッカー。

 

重たい背景の割には軽薄な態度を採ることが多く、且つ自分の武器を最大限に用いるあざとさ全開の小悪魔キャラでしたねw
残念ながらそれは年上の、特に怖い女性にはすぐ見抜かれるようでしたが……w

 

クライマックスでは無事ボスへのトドメを刺し、春日へ手番を回さないというお約束をキッチリ果たしてくださいましたw

 

彼の軽い思いつきと行動でクライマックスバトルは全世界同時中継と相成りましたが。
大丈夫、閃から連絡しなくてもユピテルから電話するシナリオだったぜ!

 


PC③:“氷結《アイスバウンド》”岩崎 劉鴉(♂) PL:量産型小市民
バロール/サラマンダー ヒーロー/ヒーロー
Dロイス:超侵食

 

ビジネスに徹するクールでアダルトなヒーロ。
一番槍を努め、範囲攻撃で雑魚どもを氷結、一掃する仕事人。

 

春日恭二本人に対して思い入れが無く、かつビジネスの対象としてしか見ていなかったことから、彼が今広く求められるヒーローとは別の形で地位を固めていたことに一番純粋に驚いてくれたキャラクターではないかと。
段々と春日を疑う台詞が減り、事件の真相を追うスタンスに変化していってくれたのがGMとしてはありがたかったです。


PC①が春日を信じる立場とするならば、PC③は最初は疑いつつ……という立場をイメージしていたので、まさしくその予定に相応しいロールをしてくださいました。


EDでは神月からのギャラは値切られましたが、
・都知事との個人的なコネ
・鷺ノ宮家からもらった白紙の小切手
・鷺ノ宮キョウとの面識
を得ているので十分得でしょうw
今後益々彼のビジネスが盛り上がることが期待されますな!

 


PC④:“獣《ディッキン》”司馬 修司(♂) PL:ガリュー
オルクス/ノイマン サイドキック/ヒーロー
Dロイス:遺産継承者(失われし歌声)

 

遺産の影響で電子音声で会話する、動物たちと心を通わせる頼れるサイドキック。
チームメンバーの攻撃精度、威力を段違いの域まで引き上げる頼れるサポーター。

 

人当たりの良い最年長キャラで、個性豊かでまとまりにくいメンバー同士の循環剤として活躍頂きました。
また、今回のシナリオでの情報収集判定でも大活躍、そして戦闘では恐るべきダイス増、固定値増をブッパするなどサポーターキャラの面目躍如でした。
ほんと、おっそろしいわ……

 

春日遊撃小隊を無事倒した彼ですが、FH日本支部の首魁たる“プランナー”に目を付けられるわ、まだまだ春日一族は残っているわで、まだまだ戦いの日々は続きそうですな!

 


■所感
まずはご参加頂きました皆様、お疲れ様でした。
久しぶりのオリジナルシナリオにつきどうなるかと思いましたが、楽しんでいただけたのならば何よりです。

エネミーの強さも、チューン&デチューンを繰り返してたどり着いた状態でしたが、全員の最終侵食値をみると大体想定内だったので安心しました。


今回のシナリオはRWを見て、「“ミスター51位”ディアボロス春日恭二」というフレーズを見たときから、
『ヒーロー・ディアボロス春日恭二が倒れ伏した。不死身の彼ももう立ち上がれない!しかし、彼に投げかけられる言葉があった!「どうしたミスター51位、もう立ち上がれないのか!?」』というイメージが湧き上がったので、
それをそのままシナリオにしたものになります。
だから今回のシナリオの骨子はそこで、他の要素は肉付け作業でした。

 

まぁ公式NPCが沢山出てきたのは、その方が賑やかで楽しいかなと思ったのが一つと、
その方がクライマックスの直前がベタベタながらも熱い展開になるかなと思ったためです。
如何だったでしょうか?

 

とにかく笑いあり、春日への同情やらシンパやらが起きましたので、狙いは果たせたのかなと。
GM自身としては若干修正の必要な箇所も回してみて感じましたが、概ね個人的にも満足しております。

重ね重ねになりますが、ご参加いただきありがとうございました。
またシナリオを書いたときにはご参加いただけますと幸いです。


後日シナリオデータをアップしようかと思っておりますので、よろしければそちらもご査収ください。

 

(1/16一時更新)

■第28回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2016年12月18日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:中央コミュニティーセンター
 
Ⅲ活動内容
 セッション
 
Ⅳ参加者 計16名
 乙ハヂメ、こてつ、カヤ、量産型小市民、ヨッシー、オガワン、TOTO、lamancha 、ガリュー、陸、カドカワ、さぁご、あやこ、皐月晴、朧龍 (見学者)、もってぃ(見学者)
 
Ⅴ活動内容詳細
 セッション3卓実施。
 
詳細は下記の通り。
 

第1卓:ショートセッション卓
 ・テーマ:「クリスマス」/システム:「CoC」/GM:TOTO
 ・テーマ:「大晦日」/システム:「パラノイア」/GM:乙
 ・テーマ:「お正月」/システム:「永い後日談のネクロニカ」/GM:こてつ

 

第2卓:「トーキョーN◎VA-X」GM:ヨッシー

第3卓:「ログ・ホライズンTRPG」GM:量産型小市民

 

また、活動後に有志にて忘年会を実施。

 

 

Ⅵセッション内容報告

①ショートセッション卓

 

異なるシステム、GMでそれぞれがクリスマス、年越し、年明けをテーマにマスタリング。

テーマ、システム、GMはそれぞれ、

・「クリスマス」/システム:「CoC」/GM:TOTO
・「大晦日」/システム:「パラノイア」/GM:乙
・「お正月」/システム:「永い後日談のネクロニカ」/GM:こてつ

 

以下、セッションごとの報告。


(1)テーマ:「クリスマス」/システム:「CoC」/GM:TOTO

 

(2)テーマ:「大晦日」/システム:「パラノイア」/GM:乙ハヂメ

 

■シナリオ『命は煩悩の数より軽く』

 

 

■あらすじ
市民たちがいつもの通り、幸福に生活していると突然ミッションの召集がかかります。
今回のミッションは旧世界の祭りを再現したビデオを作成すること。完成したビデオはアルファコンプレックス中に放送され、市民たちにより幸福な娯楽を提供することになります。
もちろん、このミッションに危険は一切存在しません。快適で楽しく、また非常に興味深い経験をもたらしてくれるでしょう。間違いありません。コンピュータがそう言っています。疑うのですか?

 

 

■シナリオ内容
今回のミッションは、旧世界の祭り『オーミソカ』を再現したビデオを作成することです。UVたちは、(主に暇つぶしの理由で)この祭りをアルファコンプレックスに普及させようとしています。そのためにデモンストレーション用のビデオが必要となり、PCたちにその作成を依頼します。
しかしながら、いつものことですがUVたちはこのオーミソカなる祭りがどのようなものかまったく知りません。そのため、PCたちはまず祭りについての情報を集めなければなりません。
情報は複数の市民がそれぞれ断片的に持っていて、時には互いにそれらが矛盾していることさえあります。PCたちはそれらの情報を繋ぎ合わせて、祭りの全体像を把握する必要があります。
情報が揃ったら、ようやくビデオの撮影に入ります。PCたちは、監督・カメラ・役者・ナレーション、全てを自分たちでこなさねばなりません。
すべてのシーンの撮影が終わったらミッションは終了です。UVに成果を報告し、その出来に応じた制裁を受けます。

 

 

■キャラクター紹介
① ハスター-R-COC-1(PL:こてつ)
 所属サービスグループ:Army
 所属秘密結社:コミュニスト
 ミュータントパワー:腐敗
 強制ボーナス任務:ハピネスオフィサー

 

みんな大好きコミー。公共の場で全裸となり処刑された際には爆笑が起きましたネ!
ミュータントパワーを駆使し『オーミソカ』に必須のアイテム・ベル型爆弾『JOYA』を腐敗させ祭りの再現を不能とし、秘密結社の任務を半分達成するもコミュニスト拡大のミッションは全く達成できず処刑されクローンナンバーを使い果たす。残念!
前半はKaralxとの主導権争いに際して失言・失態を起こしクローンナンバーを順調に増やしていましたが、後半は握ったアドバンテージを活かして責任転嫁を奮戦しておりました。プロパガンダ発動のチャンスに恵まれなかったのは残念でしたね(笑)。

 


② Karalx(カールス)-R-AM-1(PL:TOTO)
 所属サービスグループ:Power
 所属秘密結社:フリー・エンタープライズ
 ミュータントパワー:自己再生
 強制ボーナス任務:チームリーダー

 

僕らのリーダー!『ビジネスチャンスを掴み益を出せ』、という一風変わった秘密結社のミッションを、危険物の新規流通ルートを確立することでからくも達成。ミッション失敗の責任は盗み出した幸福剤を盗みブルー様に投与するという反逆的な行為で躱して見事生存。
リーダーとして全体の主導権を握りつつも、失言&失態で順調にクローンナンバーを増やしておりましたが。手業を駆使して生き残った印象ですね。強力なミュータントパワーの自己再生は一度たりとも成功しませんでしたが(笑)。

 


③ サン-R-IZE-1(PL:カドカワ)
 所属サービスグループ:InSec
 所属秘密結社:パージ
 ミュータントパワー:空中浮遊
 強制ボーナス任務:ロイヤリティ・オフィサー

 

頼れるロイヤリティ・オフィサー!その所属秘密結社はパージ。『オーミソカ』再現の妨害は、彼の自爆が嚆矢となったのは明らかでありその点は評価されましたが。コンピュータを支持する人間の抹殺については未達につき処刑されるも、なんとか生き延びることに成功。
ミッション妨害のために行った自爆行為によって、直後の大混乱を招いたある意味張本人。裏でコソコソ動く人間が多数いるからこその悪魔的な連鎖反応の引き金を偶然引いたトリックスターでした!

 


④ ヘイズルT-R-ONE-1(PL:さぁご)
 所属サービスグループ:PLC
 所属秘密結社:アンチ・ミュータント
 ミュータントパワー:超雑食
 強制ボーナス任務:ハイジーン・オフィサー

 

ハイジーン・オフィサーでありながら多数の人間をピンク色に汚しまくったとんでもない反逆精神の持ち主ですよ!秘密結社のミッションである『オーミソカ』の再現失敗、並びに他トラブルシューターのミュータントパワー看破に失敗し、クローンナンバーを使い果たしてしまいました。無念!
一番どうでもいいところで超雑食が成功し、以後二度と成功しなかったのが笑えましたね(笑)。ミュータントパワーの看破にしても、他の連中が殆ど失敗すりゃそら見極められませんわ(笑)。そしてこっそり準備していたチョークの粉(白)が面白いことになったので大変良かったと思います!

 


⑤ ナカジ-R-MGN-1(PL:カヤ)
 所属サービスグループ:HPD&MCに潜入したInSec
 所属秘密結社:FCCC-P
 ミュータントパワー:光線反射
 強制ボーナス任務:C&R オフィサー

 

敬虔なるFCCC-P教徒であり、今回のミッションの鍵であるC&R オフィサー。きちんと映像を撮影していたはずが、何故か(笑)提出したデータは砂嵐で全くの役立たずに!『オーミソカ』再現は秘密結社のミッションであったため、残念ながら未達につき処刑されてしまった!
前述の通り今回のミッション遂行の鍵である「撮影者」であったことから基本的に面倒事を押し付けられずに済んでおりましたが。デブリーフィングにおいて立場が一転、ありとあらゆる責任転嫁の矢面に立たせられておりました(笑)。

 


■所感
年末ショートセッションでの二度目のパラノイアでした。シナリオの格子は昨年とほぼ同様、ギミックを多少変えただけですが。いやぁ、プレイヤーたちのチャレンジ精神には感心させられっぱなしですね(笑)!シナリオ製作者にも考えつかなかったあの手この手でミッションを実行しようとしつつも、各人裏では自分だけが助かろうと悪巧みを画策しまくりで。まったくパラノイアGM冥利に尽きるセッションと相成りました!


 

(3)テーマ:「お正月」/システム:「永い後日談のネクロニカ」/GM:こてつ

 

 

②トーキョーN◎VA-X卓

③ログ・ホライズンTRPG卓

 

(12/20一時更新)

■第27回 活動記録

 

Ⅰ実施日:2016年11月20日(日)

 

Ⅱ実施場所

 セッション実施場所:中央コミュニティーセンター

 

Ⅲ活動内容

 セッション

 

Ⅳ参加者 計6名

 乙ハヂメ、TOTO、lamancha 、ガリュー、陸、聖澤 (見学者)

 

Ⅴ活動内容詳細

 セッション1卓実施。

 

詳細は下記の通り。

 

『深淵 第二版』GM:乙ハヂメ

 

 

シナリオ『万華鏡』

 

【予告編】

 

メジナから東方、中原の東端に位置する龍の都スイネは、非常に軍事的要素の多い街である。主にその目的はファオンの野を闊歩する龍王からの防衛となる。

10年前、ファオンの野に霧の龍王ファーロ・パキールが出現し、とある小国が滅ぼされた。その国ではたった一人を除いてすべての人間が龍王に食い殺されたといわれる。

 

近年、龍王教団による暴動が発生したが、国軍の出動で速やかに鎮圧された。大公家が魔道師学院と深い関わりを持つことから、その支援があったと見られている。

 

“龍王教団の活動がまたぞろ活発化しつつあるらしい”という噂があり、龍への忌避と警戒感が強まっている――

 

……そんな情勢下、スイネの近くの街道筋で少女たちは出会った。

 

 

【ハンドアウト】

 

PC①:記憶を失った少女

 

推奨テンプレート:「ラヴィオラ」

運命:デフォルトの運命を「58:過去を失った者」に書き換える。合わせて縁故も修正。

概要:あなたはそのときそこに在った。それ以前の記憶は何もありません。

 

 

PC②:運命の出会いをする騎士

 

推奨テンプレート:「漂白の若き騎士」

運命:「運命の出会い:恋愛」

概要:あなたは旅路で一人の【記憶を失った少女】に出会います。それは運命の出会いです。あなたは少女を助けますか?

 

 

PC③:醜い傭兵

 

推奨テンプレート:「傭兵」

運命:「19:醜悪」

概要:あなたはとても醜く、人々から嫌われています。あの【記憶を失った少女】はあなたの命です。

 

PC④:故郷を失った吟遊詩人

 

推奨テンプレート:「吟遊詩人」

運命:「32:故郷を失った」/「49:待ち人の予感」

概要:あなたは、10年前霧の龍王ファーロ・パキールに滅ぼされた国の、たった一人の生き残りです。すべてを失ったあなたに生きる道を教えてくれたのはあの【運命の出会いをする騎士】でした。

 

 

PC⑤:自由

 

推奨テンプレート:戦闘、魔法、魔族などに関わりの無い職業(「少年」、「農夫」、等)

運命:指定なし

概要:一人の少女を廻る、大いなる運命に翻弄されだけの存在。

 

 

【各PC紹介と所感】

 

①「記憶を失った少女」ラヴィオラ PL:聖澤様 テンプレート:ラヴィオラ

■運命

[58]過去を失った者→[40]魔法の力

[43]血の渇き

+[85]竜のさだめ

 

自分の名前以外、全ての記憶を失った少女。しかしてその正体は龍王教団の《龍の巫女》であり、霧の龍王ファーロ・パキールを召喚することが出来る、生まれながらの「世界の敵」。加えて、龍の大公イヌーヴから「世界を憎みやすくするよう」、定期的に赤子を殺めて得られる血を飲まねば生きられない呪いを掛けられている。

10年前、とある吟遊詩人の故郷を滅ぼすこととなった直接の原因。記憶を取り戻し、その罪に苦悩するが、己を助けてくれる騎士や傭兵の存在に「生きる」こと、そして決して龍王を喚び出さないことを決意する。

しかし、己の大義に従い「世界の敵」を許容することのできなかった騎士に裏切られその胸を背後から突き刺されたとき、ショックで龍王を召喚してしまう。

世界は滅びの幕を上げた。少女は、死の運命を傭兵が肩代わりしたことから生き延び、自らを裏切った騎士とともに取り残されている。

 

 

②「運命の出会いをする騎士」セルヴァンデス PL:Lamancha様 テンプレート:漂白の若き騎士

■運命

[81]誓いの言葉→×

[52]運命の出会い:恋愛

+[94]予言する猫

+[34]死の約定

 

栄達心の強い漂白の騎士。故郷には恋人がいるが、それは自らの栄誉の証としてしか見ておらず、街道沿いで出会った不思議な少女を一目見て恋に落ちる。

少女を守るべく傭兵と対峙し、龍王教団に関わりを疑われる少女の「知らない」という言葉を信じ、彼女に「龍を喚べ」と迫る異形となった少女の父に剣を振るうことすら辞さない潔白の騎士であった。

しかし、記憶を取り戻した少女は「世界の敵」であり、彼が抱く「大義」に従うのならば、その存在を許すわけにはいかなかった。騎士は、少女を背から突き刺したのだ。

世界を守るべく、そして大義のため、愛する人を犠牲にしたはずだった。しかし、今際の際の少女の叫びは龍王を喚び出した。結局、彼の人差しが世界を滅ぼす原因となったのだ。

騎士は、大いなる存在である龍王に呪われ、ただその下僕として生かされる。殺したはずの少女とともに、彼は取り残されている。

 

 

③「醜い傭兵」ゴーダ PL:陸様 テンプレート:傭兵

■運命

[19]醜悪

[90]友殺しの予言

+[97]守護者

 

少女を偏愛する醜い傭兵。少女への気持ちは、愛と呼ぶかは人に拠る。醜さ故に少女から愛されないことを知っていると同時に、愛を得るためには彼女のために何らかを成し遂げなければならないことを知っている。

赤子の血を必要とする少女のために、また一人の幼子を連れ去り村へと戻ろうとしたその道中。愛する少女は、少女は記憶を失っていた。

記憶を失い、自らを嫌悪混じりの視線で見つめる少女に対し、それでも献身的に尽くし続けた彼は、「生きたい」と願う彼女のために静かに暮らせる場所を目指し騎士とともに辺境を目指す。

しかし、愛する少女は、己の眼前で、騎士に背中から貫かれた。

傭兵は慟哭する。そして、何の運命の力か。少女の死の運命は男が引き受け、少女を生かす。彼が最後に残した言葉は、「生きろ」。

滅んだ世界に、少女は騎士と取り残されている。

 

 

④「故郷を失った吟遊詩人」ミンネ PL:ガリュー様 テンプレート:吟遊詩人

■運命

[32]故郷を失った

[49]待ち人の予感

+[08]禁じられた夢

 

10年前、霧の龍王ファーロ・パキールに故郷を滅ぼされた吟遊詩人。

以来、彷徨う様に各地を転々としながら懊悩していた頃、死の貴婦人クリスケインに出会う。彼女は彼の苦悩こそを喜び、彼に呵責なる運命を背負わせ続けている。

街道沿いで出会った少女。そして、迷い続けた自分に救いの言葉を与えてくれた騎士との再会。初めはただ、流されているだけだった。しかし、宿場町で再会した竜騎士が告げる。故郷を滅ぼす、原因となった存在がいることを。

《龍の巫女》。それは少女のことだった。復讐を果たすべき相手。しかし、それを忘れてしまった存在を、敵として殺すことは正しいのか?

苦悩の果、彼は決断を果たす。罪を受け入れ、その償いをするためにも生きることを決意した少女を彼は見逃した。倒すべき仇は他にいる。少女に龍を喚ばせた龍司祭、そして龍司祭に龍を喚ぶよう唆した黒衣の貴婦人。

既に人外へと堕ちた龍司祭に、常識で考えれば吟遊詩人ごときでは敵わなかったであろう。しかし、文字通り命を燃やし尽くし、彼は彼の敵を決闘にて打ち倒した。

死を受け入れていた黒き貴婦人を細剣で貫き、そして吟遊詩人もまたそこで事切れる。

復讐は、世界が滅ぶ前に成し遂げられた。

 

 

⑤「自由」マテュー PL:TOTO様 テンプレート:商人

■運命

[67]不義の子

[53]友なる動物

+[27]呪われた魔剣

 

龍の都スイネの、とある豪商の息子。しかし不義の子であり、父親から疎まれていた彼は体よく街を追い出される。何時の日か、父に認められる、若しくは父を見返す日が来ることを願いながら彼は荷馬車を走らせる。そして彼は、街道沿いで運命の渦に飲み込まれてゆく。

龍王教団も、《竜の巫女》も、その命を狙う竜騎士も、少女を守ろうとする騎士も傭兵も、彼にとっては側を通り過ぎる流れのひとつでしかなかった。

なぜなら彼は、彼こそは。大いなる運命に初めから見初められた存在だったのだから。

天に霧が立ち込め、現れた霧の龍王ファーロ・パキールがスイネへと向けて飛ぶ姿を見た瞬間。商人は大いなる存在に出会う。星の大公レウーヴ。かの魔族より授けられたるは二つ。ひとつは「星の手綱」。レウーヴの下僕たる銀の馬を呼び出すことができる魔剣。ひとつは予言。西方、星の大公を祀ろう民を率いて中原を支配せよとの御言葉。

商人は高らかに切り立ち込める夜天へと手綱を振り上げ、飛び来る銀の馬に跨り西方を目指した。滅んだ世界の、未来の征服王の誕生である。

 

 

というわけで、当サークルでは三度目の『深淵』でした。やっぱり今回も世界が滅びましたね!

 

『深淵』はその性質上他システムよりロールプレイに比重が置かれ、その結果即興劇のごとくシナリオが予想を離れていくことが多々あるわけで。まぁそれが魅力なのですが、第一章の時点で既にGMの予想を大きく越えた、少女と騎士と傭兵の三角関係を中心としたギスギス旅譚になりましたw

その後まさかのチーム分担、どうやって合流させようかと思いましたが。ラヴィオラ絶対殺すマンの竜騎士さんが恐ろしいほど聞き分けがよく、難なく再合流が果たせたのには一安心。

その後の第二章、第三章は物語の中心である少女の葛藤を主題に、他のメンバーの運命が多彩なる彩りを加えて素敵に物語を紡げたかと存じます。

まさかの世界滅亡エンド&征服王爆誕、そして物語よりも少しだけ早めに人生に幕をおろした復讐者と、悲喜こもごものEDも深淵ならではでした。

 

各キャラへの所感としましては、

 

①【記憶を失った少女】ラヴィオラ

TRPG経験初の御方になかなかの役どころをぶっこんだ自覚はありましたが、見事ロール仕切ってくださいました。

最初は記憶を失っているがために受動的にならざるを得ず、騎士と傭兵に振り回されてばかりだったかと思いますが。

物語中盤、自分の記憶と力、そして罪を自覚して以降は生き生きと物語の中核として動き回ってくださいました。

EDは思いの外急にやってきましたが、それでも悲劇的で虚しく、深淵らしい終わり方だったかと。

 

運命で「血の渇き」を引いたせいで、赤子の血を必要とする、もう生まれながらの害悪になってしまったのは衝撃でしたな!

 

②【漂白の若き騎士】セルヴァンデス

どこまでの自分の内側の騎士道、大義に従順だった御方。ゴーダとともども物語をどんどん呵責無く回してくださいました。

EDの裏切りはGMとしても衝撃的で、しかし理由を聞いてみれば甚だ納得せざるを得ず。愛と義の葛藤を見事描ききってくださいました。

 

ま、残念ながら世界は滅ぶわ、愛した人裏切ったわ、自分の中の騎士道は龍王によって砕かれるわで、余生は散々なことになってしまいそうですがw

 

③【醜い傭兵】ゴーダ

“花”を少女のために取りに行っていたら、大事なあの子は見知らぬ騎士と仲よさげで自分に冷たい!なんと、少女は記憶喪失になっていました!という、わかり易いくらいゴーダ・ハードなオープニングから始まるわけですが。ラヴィオラが運命「血の渇き」を引いたもんで“花”=「赤子」の隠語となり、ただでさえ龍王教団の一員でやばいってのにガチ犯罪者にもなってしまったので難易度がルナティック。世界はゴーダに厳しい。周りは敵ばっかりで、前半は孤軍奮闘ロールが光ってましたw

醜さ故に愛する少女から、自分が捧げるのと同等の想いを決して向けられない報われない存在な訳でしたが。それでも一途に、ただ只管にラヴィオラのために行動し、最後はその生命を守るべく命を投げ打ったシーンは、まさしく深淵らしい一幕だったかと。

 

④【故郷を失った吟遊詩人】ミンネ

物語の中心人物が記憶を失った少女ならば、このミンネこそが物語の主人公。

故郷を滅ぼす原因となった少女・ラヴィオラを殺すのか否か、恐らくかなり葛藤いただいたのかと存じます。PLの次元で悩まれておられましたので、PCは自然と「なすべきか、なさざるべきか」と思い悩む主人公そのもの出会ったように思います。

罪を自覚し、償うこと、決して力を濫用しないことを誓ったラヴィオラを許し、本当の原因である龍司祭へと勝ち目のない決闘を挑んだのは英断でしたね。

結果、首の皮一枚、具体的に言えば寿命一年残して(瀬戸際!)、圧倒的に強者であるはずの龍司祭をレイピア一本で打ち倒したのはまさしく運命力!w そして残った一年をつぎ込みもう一人の黒幕・黒き貴婦人も討ち、その場で事切れるまでの一連の流れは苛烈そのもの。

いやぁ、格好良くロールし、美しく死んで頂けましたw

 

⑤【自由】マテュー

最初に確かに、「他人の運命に巻き込まれるか、他人を運命に巻き込むかまで含めて自由」と言いましたが。他人の運命に流されてみた結果、最終的に運命の大渦全部飲み干し新世界の王になられた御方。びっくり一人勝ちでしたね!w

 

閑話休題。

 

シナリオ前半から中盤にかけて、孤立しがちなゴーダと他メンバーの調整に尽力頂きました。マテューが居なければEDまでに3回、殺し合って話が終わる展開の分岐がありましたからね!そういった意味では影の功労者、最後に努力が報われてヨカッタヨカッタ。